日本の地方自治体を支援するための寄付制度である「ふるさと納税」。楽しみなのはやっぱり返礼品。寄付先の自治体から地域の特産品や名産品の数々をゲットできて、しかも地域貢献までできると一石二鳥。今回は総務省がまとめた「2023年度の市区町村外からの寄付件数」に基づいて「神奈川県」のふるさと納税ランキングを発表。寄付件数の多い順にベスト10を発表します。
横浜、鎌倉、箱根…全国区の観光地が点在
東京の南に隣接する神奈川県。県庁所在地は横浜市で、国内有数の大都市として発展を遂げています。北西部には丹沢山地や箱根山地が広がり、中央部は平野、東部は丘陵と沿岸部が形成されています。京浜工業地帯の中心として、輸送用機械や化学工業、食料品などが主要産業。また大都会に近いことからも、近郊農業も盛んで、三浦半島では温暖な気候を活かした露地野菜や柑橘類が生産されています。水産業では、三崎漁港が有名で、しらすやマグロなどが特産品として知られています。観光の側面では、横浜、鎌倉、箱根が全国的にも有名。中華街やみなとみらい、赤レンガ倉庫など観光スポットが点在する横浜、歴史的な寺院や大仏が残る鎌倉、温泉地として全国区の知名度を誇る箱根が有名です。
そんな神奈川県のふるさと納税寄付件数ランキングを第3位からみていきましょう。
第3位 川崎市(40,745件)
川崎市は総人口150万人を超える政令指定都市。京浜工業地帯の中心として工業都市として発展してきました。また東京都心へのアクセスがよく、東京のベッドタウンとして開発されてきました。公園も多く、緑が豊かなため居住地としても人気があります。さらにスポーツ振興にも力を入れており、総合型地域スポーツクラブを複数有していることに加えてバスケットボールやバレーボールなどのスポーツチームが拠点を置いています。
そんな川崎市で人気が高いのが、工業都市・川崎市らしい返礼品。「コアレックスFSCリサイクルロール長巻タイプ トイレットペーパー」は、寄付額1万7,000円。環境に配慮したFSC認証のリサイクル素材を使用したトイレットペーパーで72ロール入り。「アタックZERO ドラム式洗剤」は寄付額1万2,000円ほど。ドラム式洗濯機専用の高性能洗剤で、部屋干し用の詰め替えパックも含まれています。洗浄力が高く、衣類を清潔に保つことができます。珍しいところでは「小型バス」。寄付額は130万円。実際に運行していた小型バスを返礼品として提供したもので、バス愛好家にとっては特別なアイテムで、ユニークな体験を提供します。