ふるさと納税ランキング(北海道・東北編)21位~30位

ふるさと納税は、地方自治体が人口減少や税収減に直面しているなかで、地域経済を活性化するために2008年に導入されました。納税者は、寄付金額から2,000円を引いた額が翌年の住民税や所得税から控除されます。寄付先の自治体は、寄付者に対して地域の特産品やサービスを返礼品として提供します。

ふるさと納税の寄付総額は、2023年度に初めて1兆円を超え、約1兆1,175億円に達しました。また利用者数も1,000万人を突破しています。また都道府県別の利用者数では、東京都が最も多く約178万人で、以下神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県と続いています。これらの上位都道府県の順位は、福岡県と北海道が逆転している点を除いて、おおむね人口の多い順と一致しています。

そんなふるさと納税でどのような自治体が支持されているのか、北海道・東北地方に焦点をあて、みていきましょう。

まずは21位から30位をみていきます。北海道の自治体が多くを占めるなか、山形県から2つの自治体がランクインしました。

28位「山形県新庄市」は山形県の北東部に位置する最上地域の中心都市。四方神室連峰や鳥海山、月山などの山々が囲み、四季の変化が特徴的。農業が盛んで、特にコメどころとしても有名。畜産も発展しており、特に「最上但馬牛」は全国ブランドとして知られています。ふるさと納税返礼品で人気なのは「つや姫」や「はえぬき」といったブランド米。特に「はえぬき」は22年連続で最高ランクの「特A」を受賞し、返礼品では「はえぬき」無洗米(5kg×2袋)が特に人気です。

23位「山形県鶴岡市」は庄内地方の南部に位置する市で、東北地方で最も広い面積を誇る市。庄内平野を中心に広がる自然豊かな地域で、東には出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)、北には鳥海山、西には日本海が広がります。ふるさと納税返礼品で注目なのは「だだちゃ豆」。鶴岡市の在来作物のひとつで、白山地区を中心に限定的に生産される希少性の高い枝豆。江戸時代から変わらぬ美味しさを守り続けており、限られた農家が代々その種を引き継いでいます。

※総務省『令和6年度ふるさと納税に関する現況調査について/令和5年度受入額の実績等』より作成
※総務省『令和6年度ふるさと納税に関する現況調査について/令和5年度受入額の実績等』より作成