年齢を重ねるほど転職活動は不利になるものと考える人もいるかもれませんが、70歳以降も依然として引く手あまたの職種があったり、採用情報を明かしていない潜在的求人企業が多かったり…シニア転職市場にはさまざまなチャンスが眠っています。本記事では、大塚寿氏による著書『会社人生「55歳の壁」突破策』(かや書房)から一部を抜粋・再編集し、55歳以降のシニア転職を勝ち抜く、最強の裏ワザを紹介します。

(※写真はイメージです/PIXTA)
70歳で売り手市場の職種も…<55歳以降のシニア転職>を勝ち抜く、最強の裏ワザ【元リクルート社員が助言】
「展示会」を有効に活用しよう
気力、体力とも疲弊してしまってパフォーマンスが落ちているのであれば話は別ですが、まだまだ若い者には負けないという自負があるのなら、是非、新天地への転職も選択肢に加えておきましょう。
もちろん、転職エージェントの門を叩いて自身の市場価値を知ってほしいのですが、能動的な転職のためには取引先や「展示会」を有効に活用してほしいと思います。
取引先が、自身の持つ技術にどの程度興味があって、そこに不足感があるのかどうかを、遠回しにでも確認しておきたいものです。
展示会が有効なワケ
「展示会」というのは、自身の技術を必要としている中小企業を探す就職先サーチとして利用するのが狙いです。
大手の技術者が中堅・中小企業の開発部門や技術部門の役員や部長として迎えられるのは珍しい話ではありませんが、そのきっかけが「展示会」で、転職エージェントなどが介在していないケースがあるのです。
逆に言うと、特定の領域の開発や生産、製造部門の技術のトップやメンバーを採用したい中堅、中小企業では、コストがかかって外れも多い転職エージェントを利用するより、「展示会」で候補者や顧問、アドバイザーを探そうという向きもあるのです。
ある意味、WIN─WINというわけです。