日本の地方自治体を支援するための寄付制度である「ふるさと納税」。楽しみなのはやっぱり返礼品。寄付先の自治体から地域の特産品や名産品の数々をゲットできて、しかも地域貢献までできると一石二鳥。今回は総務省がまとめた「2023年度の市区町村外からの寄付件数」に基づいて「岩手県」のふるさと納税ランキングを発表。寄付件数の多い順にベスト10を発表します。
リアス海岸でとれる「新鮮な海の幸」が人気
北上山地や奥羽山脈に囲まれ、東側は太平洋に面する岩手県。北海道に次いで面積が広く、約1万5,275平方キロメートルを誇ります。県庁所在地は盛岡市で、人口は約114万人。
県内の約77%が森林で占められており、手つかずの自然が多く残っています。三陸海岸はリアス海岸として知られ、切り立った断崖や美しい海岸線が広がっています。これにより、豊富な海の幸が得られ、世界三大漁場のひとつとしても知られています。名物グルメとして知られているものといえば「わんこそば」。次々と提供されるひと口サイズの蕎麦を楽しむスタイルで、最近は外国人観光客にも人気です。
また平安時代に奥州藤原氏によって栄えた平泉文化が有名。中尊寺の金色堂は世界遺産に登録されており、歴史的な価値の高い建物です。さらに南部鉄器は岩手県の伝統的な工芸品で、約400年の歴史があります。保温性が高く、料理に深い味わいを与えることで知られています。
そんな岩手県のふるさと納税寄付件数ランキング。まずは第3位からみていきましょう。
第3位 岩手県宮古市(寄付件数:7万6,304件)
日本の本州最東端に位置し、岩手県の太平洋沿岸にある宮古市。2020年の国勢調査によると、人口は約5万1,000人で、岩手県で最も広大な面積を有し、その多くを森林が占めます。海岸線はリアス海岸を形成し、特に、浄土ヶ浜(じょうどがはま)は国指定の名勝。美しい海岸線と透明度の高い海が観光客を魅了しています。また、北上山地の最高峰である早池峰山も近くにあり、登山やハイキングのスポットとして人気があります。
そんな宮古市の返礼品で人気なのが、まずは「瓶ドン」。三陸宮古の新鮮な魚介を瓶に詰めたもので、寄付金額2万円で提供されています。さらに「活蝦夷アワビ」や「無添加焼きうに」など、地元の新鮮な海産物を詰め合わせたセットも高評価を得ています。
また宮古市の名物である「牛タン」は、熟成されたものや味付けされたスライスが人気。寄付金額1万円から入手可能です。地元の特産品を使用したラーメンセットも人気で、特にほたてが丸ごと入った磯ラーメンなどが注目されています。
