家の借金返済のため、17歳という若さでマグロ漁船員になった筆者。マグロ漁船での仕事にも徐々に慣れ、先輩の後押しで危険な作業にも挑戦した結果、ついに念願の「給与」を受け取りました。いったいその給与額とは……菊地誠壱氏の著書『借金を返すためにマグロ漁船に乗っていました』(彩図社)より、詳しくみていきましょう。

「マグロ漁船には二度と乗らない」つもりが…親の借金「5,000万円」返済に挑む17歳〈マグロ漁船員〉が2度目の乗船で受け取った“まさかの給与額”【実体験】
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(あ~、また安広くんの女の子か? この間は俺の高校の3年と付き合ってたよな~。1人こっちに回せや、ほんと腹立つ……)
女日照りの私はぶつぶつ言いながらも一緒に遊んでいました。しかも意外とみんなかわいかったので、余計に妬んでいましたね。ちなみに英雄さんも女日照りっぽかったです。詳しくはわかりませんが。
朝方まで酒を飲んで、気持ち悪くなって女の子が吐いて、安広くんが「いいよ、ここで吐きなよ」とか介抱して、そのままみんなで雑魚寝、みたいなのが続いていました。英雄さんの家に泊まって酒飲んでこたつで寝たこともありましたね。本当に楽しかったです。
安広くんの家に行くと、安広くんの部屋が離れにあって、外から勝手に入れます。入ってすぐの部屋が弟の秀樹ちゃんの部屋で、奥の部屋が安広くんの部屋でした。この“離れ”が安広くんの不良友達の溜まり場となり、それを見ていた弟の秀樹ちゃんも不良になったという流れだと思います。
いつも安広くんと遊んでいると、秀樹ちゃんに注意されていました。
「せー、おめー、お母さん心配するから、悪いことするなよ」
「はーい」
でも、なぜか安広くんの方が一緒にいると楽だったので、遊ぶのは決まって安広くんでした。秀樹ちゃんはというと、やたらその辺で喧嘩していて、日章カラーのジェットヘルにXJ400に5連ホーンとか付けて乗り回してブオンブオン言わして走っていたので、どちらかというと兄弟でより悪かったのは秀樹ちゃんのほうでしたね。
絞りハンドルのKH380とかにも乗っていました。秀樹ちゃんの後ろに乗るとき、「5連ホーンのスイッチ触るなよ! 近所迷惑だからな」と言われていました。
秀樹ちゃんと遊んでいる時に、「せー、タバコ買ってきてくれ。これ乗っていいから」と言われて鍵を借りて、一度XJ400に乗らせてもらいました。そのときはもちろん無免許だったわけですが、最高でしたね。
「吹かすなよ! うるせーがら」と言われていましたが、ブオンブオン吹かしまくって最高でした。そしてタバコ屋で停めるとき、あまりの重さにコケました。内緒ですけど。
菊地 誠壱
元マグロ漁船員/Youtuber