【インタビュー】二児のママ、2年で国公立医学部に合格!家事・子育て・医学部受験を全部こなした「超効率的勉強術」とは?

受験合格体験記

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【インタビュー】二児のママ、2年で国公立医学部に合格!家事・子育て・医学部受験を全部こなした「超効率的勉強術」とは?
(※写真はイメージです/PIXTA)

母親業と受験生活を両立させ、国公立医学部に合格した二児の母・萱野さん。仕事と違い、家事や子育てには「定時」がありません。起きてから寝るまでタスクが発生するため、時間の捻出は至難の業です。受験勉強をいかに進めるかは、特に部活や学校がある現役生にとって大きな課題となっています。多忙な中、萱野さんはいかに時間を使い、学力を伸ばしたのか。萱野さんとその担任・井上さん(メディカルラボ)に、合格の秘訣を伺いました。

母の体調不良や自身の出産を経て、医師を志すように

近年、競争が激しさを増す一方の大学医学部受験。現役生や浪人生が競い合う中、2人の子どもを育てながら再受験に挑み、2年で合格を勝ち取った女性がいます。萱野理絵さん(34歳 ※受験時点)です。

 

現役時代は特に医学部には興味がなかったという萱野さん。早稲田大学を卒業し、会社員として勤めたあと、結婚・出産を機に専業主婦に。その後、医学部の再受験を考えるようになりました。

 

「実母が体調を崩したことや自身が出産したことで、身体の不調や病気の手助けができる医師という仕事に興味を持つようになりました。子育てをしながら働くうえでも医師は適していると思い、医学部受験を決意しました」

 

夫や実母ら家族も応援してくれました。しかし、乳児を世話しながらの受験勉強は予想以上に難しかったと振り返ります。

 

「当時は東京に住んでいて、学費のこともあり集団授業の予備校で半年ほど勉強をしたのですが、子育てとの両立は思った以上に難しく…。また、途中で第二子の妊娠がわかり、医学部受験に向けた勉強は半年ほどで断念しました」

 

しかし、医師になる夢を諦めることはありませんでした。

 

「子どもが2人で遊ぶようになり、時間的に少し余裕が持てるようになったことから再度医学部を目指すことにしました」

多くの予備校では「1日最低10時間勉強」が大前提だったが…

この頃には、すでに関西に居を移していた萱野さん。子どもの送り迎えがあるため、自宅と学校の道のりにある立地を重視して、医学部受験予備校を探しました。

 

「社会人を受け入れてくださる予備校を10校ほど回りました。みなさん応援してくださって、『1年で合格できますよ』と仰ることが多かったです。

ただ、それは1日最低10時間程度勉強することが前提になっていて、私には無理だと感じました。それに、1年で合格できなかったら自分を責めるだろうなとも思いました」

 

そんな中、萱野さんに「2年はかかると思ってください」と直言したのが、メディカルラボの井上典明先生でした。2021年春のことです。井上さんはその後、萱野さんの受験をサポートするチーム統括責任者である「担任」となります。

 

「井上先生は、『萱野さんが現役時代に使っていたテキストより、レベルが低いとは思いますけど…』と、黄色チャートを推薦されました。確かに現役時代は青チャートなどを使っていたので少し驚きましたが、実際は10年以上のブランクがあるわけですから、黄色チャートならできるかなとも思いました。

他にもいろいろとお話をお聞きし、提示いただいたプランが本当に現実的に考えられたものだとしっかりと伝わってきて、すごく納得感がありました。

加えて、学習環境の良さも感じました。学習の進捗確認である定例の生徒面談などもフレキシブルに対応可能と仰っていただきました。それらを聞いて『本当に応援していただけそうだ』と思い、メディカルラボに入校することを決めました」

 

萱野さんの担任を務めた井上さんは、当時のことを次のように振り返ります。

 

「合格に2年はかかるというお話をしたのは、決して『1年では能力的に無理』という意味ではありません。萱野さんの学歴や会話の内容から、一般的な受験生と同じように1日最低10時間の勉強時間が確保できるのであれば、1年で合格できるだろうと思いました。

ただ、小さなお子さんが2人いる中で、毎日10時間確保するのは難しいだろうということはわかっていました。私も子どもがいるので実感できますし、本気で応援したいと心から思いました。2年間というお話をしたのはそれが理由です。

逆に、2年あれば絶対に合格できるだろうという確信めいたものがありました。」

 

メディカルラボは、「完全個別主義」のもと、生徒一人ひとりの学習状況を詳細に把握したうえで、個別カリキュラムを作成します。また、全科目が「1対1の個別授業」です。

 

「萱野さんの個別カリキュラム作成は割とシンプルでした。文系科目の英語と国語は強いので、弱点である理系科目の数学、物理、化学の基礎固めに重点をおく。理系科目の基礎さえ1年目に確立できれば、うまく学力を積み上げていけるだろうという目算がありました」

 

萱野さんは子育て真っ最中の主婦。高卒本科での通常受け入れは物理的に厳しいこともあり、特例的に週3回、数学・物理・化学の理系3科目の学習プランが組まれました。このプランのもと、個別授業を受けながら徹底的な基礎固めに力を入れていきました。

時間の捻出が難しいからこそ「効果的・効率的」な勉強法を徹底

とはいえ、母親業と受験生活を両立させるのは至難の業です。多忙な中、萱野さんはいかに時間を使い、学力を伸ばしたのか。その効果的かつ、効率的な勉強法を見ていきましょう。

 

夫や子どもたち家族の応援があったとはいえ、萱野さんはそれに甘えすぎないように気をつけたといいます。萱野さんが目標にしたのは、平日は5時間、休日は3時間の勉強時間を確保することです。

 

「家事はできるだけ時短の努力をする一方で、夜は子どもと夫が就寝するまでは机に向かわないと決めていました。家族と過ごす時間を大切にするためです。幼い子どもと接する時間は今しかありません。私都合でそれをおろそかにするのは間違いだと思いましたし、後悔しないように心がけていました」

 

一方で、時間があるときは徹夜で勉強することもありました。

 

「医学部受験、しかも再受験を目指す人は仕事のあとに勉強しているわけですから、それに比べれば私はまだ恵まれている。自分より大変な人はいっぱいいると思いながら頑張りました」

 

勉強時間を確保するために、スキマ時間を積極的に活用したともいいます。電車や車の中、トイレ、お風呂、キッチンなどで科目を決めて短時間でも勉強し、英語や古文・漢文はYouTubeなどを活用して耳からインプットするなどの工夫もしたそうです。

 

「子どもとお風呂に入っている時間が結構長いので、化学の担当講師のアドバイスどおり全体像のマップみたいなものを浴室内に貼り、それを見て入浴中に口ずさむなどもしていました。

また、家族で旅行に行くときは、夫に車を運転してもらい、私は助手席で会話をしながら勉強したり、テーマパークで行列に並ぶときも、夫に子どもの相手をしてもらい、私はずっと数学の問題を解いたりなど、このような勉強の仕方を日常的に行っていました。本当に、どこでも勉強していましたね」

 

そうして迎えた1年目の終わり。萱野さんは私立大2校の医学部受験に挑戦します。残念ながら結果は不合格でしたが、萱野さんは確かな手応えを感じたといいます。

 

「もともと合格するとは思っていませんでしたし、井上先生にも『腕試しで練習のつもりで受けてみましょう』といわれていました。受かったらラッキーくらいの感覚でした。共通テストも同時に受けたのですが、医学部合格に必要なレベルの6~7割程度までは来ているという手応えがありました。この調子であと1年頑張れば来年はイケるなという実感を得られました」

 

井上さんも、「医学部受験は経験や慣れも大事ですから受験を勧めました。正直、萱野さんならあわよくば受かるかもしれないという期待も少しありました」と振り返ります。

2年目の受験、井上先生が強く勧めた和歌山県立医大に見事合格

医学部受験を実際に体験し、自信を得た萱野さん。その勢いを駆って、2年目はいっそう受験勉強に邁進します。

 

「井上先生の助言に従い、1年目は理系3科目の個別授業でインプット中心に進めていき、想定より早く基礎を完成させることができました。2年目は授業料の負担なども考え、苦手な物理だけ授業をお願いしつつ、自習ブースを使わせていただき、数学と物理の応用問題を中心に自分で勉強しました。化学に関しては全体像がインプットできたという手応えがあり、自宅で演習を中心に詰めていくことにしました」

 

そして、いよいよ2年目の医学部受験。 1年目と同様、メンタル面はずっと安定していましたが、2年目が本当の意味での本番です。共通テストの前にはさすがに少し不安定になる場面もあったといいます。

 

「幸いにも、大きく崩れることはありませんでしたが、夫と子どもが寝る前に机に向かって勉強してしまうなど、自分の中の約束事を破ることもありました」

 

共通テストの結果は十分に満足のいくものでした。国公立大の受験校選びをする中で井上さんが強く勧めたのが、和歌山県立医大。

 

「お話を聞いたときはちょっと震えましたが、感動しました。共通テストの出来と、私が英語に強いこと、物理が苦手で基本点が取れればいいことなどを細かく分析してくださり、和歌山県立医大を勧めていただきました。『通学できますよね?』と聞かれて、『大丈夫』ですと答えた記憶があります。そんな軽いやりとりでしたが、不思議と自信が湧いてきて、気持ちを固めて受験に臨むことができました」

 

井上さんはこう説明します。

 

「萱野さんの場合、ご家族がいて、しかも小さなお子さんがいること、そして自宅から通えることなどさまざまな条件がありました。和歌山県立医大は、配点的には数学の2次配点がいちばん高いのですが、科目の難易度でいうと英語がすごく難しい。だから英語がきちんと取り切れる人であれば、十分に勝ち目がある。よって、萱野さんには和歌山県立医大がベストだと判断しました」

 

萱野さんは見事合格を勝ち取り、2025年現在、医学生として励んでいます。