親の年金額などがわかれば介護費用の負担割合がわかる

CHECK!
□介護サービス費の負担割合は年間所得によって違う
□公的年金以外に収入がある場合は注意

太田:介護サービス費用の自己負担は、かかる費用の1割が基本なのですが、収入が高いと2~3割になる場合があります

安藤:いきなり2倍になるってことは、収入が高いといっても、かなり負担感が大きいですね。

太田:そうですね。介護サービス費は、毎月出ていく費用なので負担割合については、できるだけ把握しておくようにしましょう。年金収入の目安は図表3で、夫婦世帯と単身世帯でそれぞれ金額が変わります。

出所:『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』(KADOKAWA)より抜粋
[図表3]所得によって介護サービスの費用負担割合が違う(目安) 出所:『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』(KADOKAWA)より抜粋

安藤:わかりました。押さえておくようにします。

もし、公的年金収入以外の収入がある場合は、その費用も収入として合算されるため注意が必要です。

安藤:公的年金以外の収入ってどんなものですか?

太田:たとえば、企業年金や株の配当金、不動産の家賃収入などですね。

安藤:年金以外の収入に要注意ですね。

太田:介護サービス費の負担を把握できるように、子どもがフォローしてあげましょう。介護サービス費の自己負担額は、すでに要介護認定を受けている親なら「介護保険負担割合証」でも確認できます。

安藤:「介護保険負担割合証」とは?

太田:要支援・要介護認定を受けた人に、毎年7月上旬以降に郵送で届く通知で、負担割合が記載されています。

出所:『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』(KADOKAWA)より抜粋
[図表4]介護保険負担割合証(イメージ) 出所:『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』(KADOKAWA)より抜粋