ブライダル総研が行った「離婚に関する調査2016」によると、夫側の離婚理由で最多を占めたのは「価値観の違い」。全体の4割近くにおよんでいます。価値観とは「人生観」などの大きな捉え方もありますが、離婚のきっかけとなるのは、日常生活の「些細なずれ」であることも多いようです。本記事では、離婚カウンセラーである岡野あつこ氏の著書『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社)より一部を抜粋・再編集し、ささいなことで夫婦関係がこじれていった事例を紹介していきます。
年下妻は小学生の息子にしか興味がない。40代夫、年上女性と職場不倫…理由は「アジフライが食べたかった」 (※写真はイメージです/PIXTA)

「冷蔵庫に納豆がギッシリ」で夫が激怒

次は、納豆が大好きな妻が、そのせいで離婚を告げられたという「納豆離婚」のケースです。

 

相談者の女性は納豆が大好きでした。納豆は三個パックで100円か、高くても200円くらいで買えますが、この人はとにかく納豆が好きで、スーパーの特売で安いときに大量購入するクセがありました。納豆は賞味期限よりも日持ちするからそれでも大丈夫なのだそうです。そのため冷蔵庫にはいつも納豆が山のように入っていましたが、夫は納豆が嫌いだったのです。

 

夫婦関係が順調なうちは、夫も譲歩し、妻も納豆をそこまで溜めないように注意していました。とあるいさかいをきっかけに夫婦関係が急速に冷え込み、夫が家を出たことがありました。頭を冷やした夫が二週間ぶりに帰って来て冷蔵庫を開けると、中に賞味期限切れの納豆のパックがギッシリ詰まっていました。夫はそれを見て、「俺に対するあてつけか」と、また怒ってしまったのです。

 

結局、二人の関係は修復することはなく、離婚してしまいました。

 

 

岡野あつこ

株式会社カラットクラブ

代表取締役社長