メーカーや小売業に欠かせない商品の販売促進。最新技術を活用することでアイディアの幅が広がり、商品の魅力を引き出すプロモーション展開が期待できます。本記事では、販促に寄与するテクノロジーを紹介します。
陳列された商品が自らしゃべって踊ってPRする自己推薦ロボット。販促テクノロジーの現在地 (※写真はイメージです/PIXTA)

AIが消費者の心に“刺さる”デザインの店頭POPを制作

商品の特徴やおすすめコメントなどが記載される店頭POPをプランニングするAIが注目されています。

 

「アイポプ」は、まず利用者が記入したヒアリングシートの内容をもとに、AIが消費者の感情を分析。その後、自動で3パターンのデザイン案を提示します。利用者が好みのデザインを1案選定すると国内の工場で印刷、加工、梱包、納品までを行います。

 

出力はトップボードや卓上パネルのみならず、のぼり、スタンドバナー、ポスターなど、さまざまな形でできます。

 

(「アイポプ」の特徴 提供/PXC株式会社)
「アイポプ」の特徴 提供/PXC株式会社

 

このシステムは、アイポプを提供するセールスプロモーション事業などを手がけるPXCが独自にもつソーシャルAIリサーチサービス「AIGENIC🄬」が活用されています。

 

これまでPOP制作に必要だった企画会議やリサーチ、デザインのチェックバックなどの一切合切が不要になることで、コストを大幅に削減。さらに、AIがアイディア出しをすることでこれまでの手法や考え方とは異なる切り口を得ることできます。

 

同サービスはキリンビバレッジなど大手企業も導入。同社は「各店舗におけるPOPクオリティの均一化」や「以前は数ヵ月間かかっていたPOP制作が約1ヵ月に短縮された」といった効果を実感しています。今後ますます、広報担当者や販促物のクリエイターにとって欠かせない存在になっていくでしょう。

 

(参考:アイポプ|PXC)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000042827.html