店内客の行動・属性に合わせてAIがコンテンツ配信
TOPPAN株式会社は、AIカメラソリューションの開発・提供などを手掛けるAWLと2020年に共同ラボを設立しました。
そうした流れから、AIカメラを活用して店頭顧客の属性や店内行動に合わせて、最適なデジタルコンテンツを店頭サイネージからリアルタイムで配信するシステム「AI販促」を共同開発。店頭で一律に情報を発信するのではなく、顧客それぞれのニーズに合わせた情報を選定して配信することで、認知・購買などの販促効果の向上を見込んでいます。
AIカメラが店内にいる顧客を撮影して性別、年齢、帯同人数などを認識。顧客の人物属性や特徴に加えて、店内の立ち寄りブース、立ち寄り順、店内行動履歴、商品接触歴などから行動分析を行い、分析結果をコンテンツの配信条件に反映します。
顧客に合わせた動画、静止画、音声などをリアルタイムで店内に配信。コンテンツの閲覧者数や閲覧した人の属性、視聴時間などの結果も管理します。同サービスは、これまでに2度、TOPPANオフィス内の売店や疑似店舗環境で実証実験を行っています。人間が店内にいる顧客の属性や行動を瞬時に認識したり分析したりするのは困難ですが、AIならお手のもの。2024年11月末現在、AI販促は小売店で実用化されています。
(参考:AI販促|TOPPAN株式会社/AWL)
https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2021/03/newsrelease210326_3.html
商品が自らPRしているように見せるロボット、自動で“映える”POPを作り出すAI、顧客の行動を分析してリアルタイムで最適なコンテンツを選定して配信するAIカメラ……。ユニークで斬新な “販促”テクノロジーが続々と芽吹いています。AIを導入した販促ツールの活用は、“売り場”の可能性を広げる効果的な手法として、今後ますます拡大が進みそうです。
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<プロフィール>
カワハタユウタロウ
フリーライター。大学卒業後、編集プロダクション勤務を経て、Eコマース・通販関連業界紙の編集部に約7年間所属。その後、新聞社系エンタメニュースサイトの編集部で記者として活動。2017年からフリーランスのライターとして、エンタメ、飲食、企業ブランディングなどの分野で活動中。