香港での成功を日本の学校へ。温かくておいしい給食を提供
給食や弁当シーンで高付加価値を感じるとすれば、ホカホカと温かいできたての食事を食べられることではないでしょうか? ホットチェーン自動販売機プラットフォームの構築を行う和田フードテック株式会社(本社:大阪府大阪市)は香港の一部の小学校や大学において、温かな弁当を自販機で提供。できたてのランチを常に65°C以上に維持、冷凍や再加熱を必要とせずに、学生は温かく新鮮で美味しい食事を受け取れます。
これが好評となり提供数が拡大。そしてさらに利便性を高めるべく、保護者と学生のためにオンライン事前注文システムを導入。毎月末に、保護者と学生がオンラインプラットフォームを通じて弁当を選択・注文。支払い完了後に食事の受け取りをスムーズにするための2次元バーコードが発行され、学生は2次元バーコードを使って自動販売機で簡単に食事を受け取ることができるようになりました。またオンラインプラットフォームでは、各食事のアレルゲンや特別な食材に関する情報が明示されることで、アレルギーや宗教的な食事制限、個人的な好みに関する不安を取り除き、安全で楽しい食事を楽しむことができます。
同社はこのホットチェーンテクノロジーソリューションを日本の学校に展開する準備を進めています。この取り組みによって、子ども達が安心して安全で栄養価の高い、アレルゲンに配慮した食事を学校で楽しめるようになるのです。また学校給食のスタッフ採用における労働力不足の解消につながり、学校給食システム全体の現代化に対応した、革新的なソリューションとなりうるでしょう。
食の安全や労働者不足などの社会問題を解消する最新テクノロジーが、学校給食の現場ですでに採用されはじめています。未来を作る子ども達に、安全でおいしい給食を提供することは、彼らの健やかな未来を力強くサポートしてくれることでしょう。子育てに奮闘する母親の立場としても、学校給食のさらなる進化に期待していきたいと思います。
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<著者>
スギアカツキ
食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、独自で長寿食・健康食の研究を始める。食に関する企業へのコンサルティングの他、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどで活躍中。