単元を絞って勉強を進めたほうがいい
共通テスト対策はもちろん、二次試験の勉強も時間のある冬休みに行うべきです。そのなかでも受験する大学の過去問対策は必須となります。しかし過去問は、記述や応用問題など難度が高いです。基礎の土台がないと解くことが難しいので、冬休み前までに基礎を終えておくことは大前提と考えておきましょう。
また、やみくもに過去問を解いても意味がありません。苦手な科目ではなく、苦手な単元まで絞って勉強をしてください。受験大学によって頻出の単元があります。自分の苦手単元をひたすら解くのではなく、そのなかでも頻出の範囲を勉強しましょう。苦手な科目、苦手な単元を得意領域にする必要はありません。足を引っ張らないための最低限の点数を取れるようにしておきましょう。
過去問に取り組んでみて、思うように解けなかったときは落ち込むと思いますが、割り切ることも大事です。「まだ本番まで2ヵ月もある今の時期に、解けない部分を発見できてよかった」とポジティブに考えましょう。
「わかったつもり」で終わっていないか再確認
1人で勉強を進めていると、「わかったつもり」で終わらせてしまう場合が多いです。自分ではできていると思っていても、本質的な理解ができていないと勉強の意味はありません。本質的な理解とは、問題の解き方を人に説明できるくらいにまで理解をしていることです。受験直前期だからこそ、もういちど自分の得意不得意を振り返るとよいでしょう。
深い理解がないと、出題方式が変わったら対応できません。「わかったつもり」を防ぐためには、独りよがりの勉強をせず、予備校の講師からアドバイスをもらうなど、客観的な目線を入れる工夫をしましょう。医系専門の予備校や個別指導を受けられる予備校だと、より細かなサポートを受けられるのでオススメです。
出願に向けた「準備」も大切
受験校選びと出願には思ったよりも時間が取られます。私立大学を数多く受験する予定の受験生は、準備が大変になると考えておくとよいでしょう。同じ試験日で2つの大学を受けることはできないため、受験校は、学力だけでなく試験日程も考慮して決めなければいけません。事前に自分が受ける可能性のある大学の受験日を把握し、戦略的にスケジュールを組んでください。
また、遠方の大学を受験する場合は、宿泊施設の予約も早めに取りましょう。東京は電車のアクセスもいいですし、宿泊施設もたくさんあります。しかし、地方の大学を受験する場合、受験者数と近隣のホテルなどの数を見極めて、早めに予約をしておくことをオススメします。例えば岡山県にある川崎医科大学の場合、大学は倉敷にあるのですが、倉敷駅付近のホテルはすぐに埋まってしまいます。岡山駅前のホテルを取って、当日電車で移動するといったことも可能ですが、近いに越したことはありません。もし受験を考えている場合は、早めにホテルの予約を済ませておきましょう。
出願に時間がかかる大学もあります。特に志望理由書の作成が大変で、短い場合は、2~3行でいい大学もありますが、長い場合はA4用紙1枚にギッシリと志望理由を書かせる大学もあります。大学側は大量に受験生を面接しなくてはいけないので、少しでも当日の負担を減らすために、事前に志望理由を聞いておく方法を取るのです。医学部を目指す理由は、みんな共通して「医師になるため」ただ一つだと思います。そこから始まり、大学ごとの特徴や強い専門分野などを踏まえて、志望理由を考えていきましょう。少なくとも「なぜ医師になりたいか」というベースの部分は早いうちから固めておくといいですね。
12月から1月の間が出願期間になることが多いです。締め切り前日にバタバタと焦る受験生や、大学まで書類を直接出しに行く受験生も少なくありません。そのような事態に陥らないよう、計画的に準備を進めてください。出願書類が「消印有効」なのか「必着」なのかも最初に把握しておくとよいでしょう。
体調管理は徹底的に
せっかく受験勉強をがんばったのに、試験の当日に体調を崩して受験できなかったら元も子もありません。体調管理は自己責任で、徹底的に行ってください。インフルエンザの予防接種や日頃の手洗いうがいなど、自分でできる予防はすべてやっておくことです。
また、共通テストの受験が不要な大学を志望している受験生は、場合によっては共通テストを受けないという選択肢も視野に入れておきましょう。自身の体調を第一優先し、徹底した予防が必要です。
どれだけ予防していても体調を崩してしまう受験生は毎年数人います。100%防ぐことは難しいですが、できるだけ可能性を減らす努力をしましょう。
年末年始も「これまでどおりの勉強ペース」を死守
年末年始は要注意です。受験生に年末年始はないと思ったほうがよいでしょう。今まで作ってきた勉強のいいペースを大晦日とお正月で崩してしまうのは、もったいないことです。もちろん、息抜きは必要ですが、気持ちを切らさないように工夫しましょう。周囲の緩んだ雰囲気をシャットアウトし、集中できる場所に身を置くことがオススメです。
予備校によっては年末年始も変わらず通常営業していますし、大手予備校も自習室だけは解放しているところも多いです。
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