2024年もあっという間に終盤。年末年始の過ごし方を考え始めているという人も多いのではないでしょうか? 自宅でゆっくり過ごす、好きなイベントに出かける、アミューズメント施設で過ごす……年末年始の過ごし方は十人十色ですが、人気の高いスポットのひとつに「温泉」があります。今回は、今、注目度の高い「温泉地」ランキングを、インターネットの検索数が多かった順にみていきましょう。
最も検索数が多かった「温泉地」は、「草津温泉」
第1位 草津温泉【検索数:600,000件】
最も注目度が高かったのは、群馬県吾妻郡草津町にある「草津温泉」です。2位の有馬温泉、岐阜県の下呂温泉とともに日本三名泉として数えられ、古くから人々に愛されています。
草津温泉の特徴は、その強い殺菌作用。強酸性の塩化物温泉で、「万病に吉」「恋の病以外効かぬ病はない」といわれるほど、神経痛や筋肉痛、慢性的な消化器の病など、あらゆる症状に効果的といわれています。
徳川家8代目の徳川吉宗は、草津の湯を江戸城まで運ばせて入浴したという言い伝えも。病気やけがの治療を目的に温泉につかる「湯治」の場としても長い歴史があります。
草津のシンボル「湯畑」と、名物の「湯もみ」を楽しんで
また、温度が非常に高いのも草津温泉の特徴。50℃近いものが多く、湧出箇所のひとつ「万代源泉」は約94.5℃もあるそう。草津のシンボルで、温泉街の中心にある「湯畑」を歩くと、あちこちにもうもうとした湯気が上がっている様子を楽しむことができます。
また、「湯もみ」も草津名物。熱い源泉の中に約180cmの板を入れてお湯をかき混ぜ、入浴できる温度になるまで温度を下げる、江戸時代から続く伝統的な手法です。「チョイナ♪ チョイナ♪」という掛け声とともに情緒あふれる湯もみを行う様子は、湯もみショーとして「熱乃湯」で見学・体験することができます。
日帰り温泉の場合は大人1人700円程度~。しかし、草津温泉には地元の人々が管理している無料の共同浴場が19ヵ所あり、そのうちの3ヵ所(白旗の湯、地蔵の湯、千代の湯)は観光客も利用することができます。ただし利用する際は、地元の人々に迷惑がかからぬよう、マナーを守りたいもの。