一条天皇を演じていて感じる「苦しみ」

――「光る君へ」で一条天皇を演じて

「光る君へ」の一条天皇に関していうと、すごくやっぱり人間味があって、人間くさくて。そして上に立つ者だからこそ見える景色があって。それは多くの人には共感されないのかもしれない。

それでもやっぱり、自分の中で信じている信念だったりとか、思っていることっていうのを、たぶん答えは見つけているんだけど、世の中そうもいかない、っていうような壁にぶち当たり続けていった人物だったなっていうふうにすごく思いますね。

そして、当たり前ですけど人に生かされて、でも、その人の思惑に巻き込まれて。自分の信念があって。とにかく、一条天皇を演じていて思うのは、苦しかった。

いろんな愛だったりとか、人のつながりとか、そういったものをたくさん見つけられた人生でもあるとは思うんですけれども。見つけられたがゆえに苦しかった。

一条天皇が詠んだ「最期の歌」の真意とは

――中宮彰子について

僕の中では本当に、すごく言いたいことだったりとか、思っている気持ちだったりとか、すごくたくさんあるんですけど。最期の歌を詠むシーンも含めて、史実の一条天皇がどちらに歌を詠んだかということも含めて、今回の『光る君へ』でも、そこは見てくださっている方の判断だったりとか、そういったものに委ねようかなと思っていて。

だから僕が彰子のことをどう思っていたかっていうのも、僕なりの正解はちゃんとあったりとかしたつもりなので、それを映像で見て、みなさんが感じていただけたらいいなと思ってはいます。

(C)NHK
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