今後の医療がどのように変わっていくのか、そして私たちがどのようにその変化に対応できるのか、皆さんは考えたことがあるでしょうか? 日本の医療現場も、ほかの産業と同様にDX(デジタルトランスフォーメーション)が進行しています。マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせる「マイナ保険証」の導入も、その変革の一部であり、将来的に皆さんの健康管理にも大きな影響をおよぼす基盤となります。本記事では、マイナ保険証の導入による変革と、それに伴うICT(情報通信技術)の活用について解説していきます。
叩かれがちなマイナ保険証だが…利用促進で近づく!? 新時代の「薬局」の姿 (※写真はイメージです/PIXTA)

医療体験の向上と効率化を両立する医療DX

マイナ保険証の導入をはじめ、薬局業界におけるICTの進展は、日本の医療システム全体に革新的な変化をもたらしています。この変革は、患者一人ひとりの医療体験を向上させ、健康管理をより効率的かつ効果的に行えるようにするものです。

 

しかしながら、この変化には技術的な課題や、患者と医療機関とのあいだで新たなコミュニケーション方法を確立する必要があります。

 

こうした課題をひとつずつ解決していかなければなりませんが、ICT技術の導入は、医療リソースの有効活用を促進し、増大する医療費や高齢化社会の課題に対応する手段として、今後もますます重要性を増していくでしょう。

 

 

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[プロフィール]

新上幸二

株式会社アクシス

取締役

東京大学医学部健康科学・看護学科を卒業した後、会計系コンサルティングファームに入社。以後、スタートアップ企業、インターネット関連企業の企業役員を歴任。2021年6月、アクシスルートホールディングス株式会社入社。2022年5月より現職。営業部門の管掌および新規事業に従事。