模様替えはしたいけれど、予算も時間も限られているからウチでは無理! そう思っている人に朗報です。一級建築士/模様替えアドバイザーのしかまのりこ氏は身近なホームセンターやネットショップを利用することで安価で手軽に模様替えができるといいます。しかま氏の著書、『狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール』(彩図社)より詳しくみていきましょう。
部屋を居心地よくしたい…30代・子持ち夫婦の悩みを「税込み5万円」で解決!簡単にマネできる“模様替え”テクニック【一級建築士が実例紹介】
デッドスペースは収納に
次に、ダイニング周りの収納を見てみましょう。([図表4])
柱と壁で囲われた壁面には、収納家具が並んでいます。しかし、収納量も多くなく、また不揃いであるため、片付かないばかりか、部屋が雑然と見えてしまいます。そこで、収納を造ってみました。
まず、[図表5]のように、既製品の突っ張り壁面収納ラックを2つ購入して、壁際に設置しました。ラックには収納ケースを設置し、そこに雑貨や文具などを収納しました。
また散らかった本を収納するために、本棚を2つ設置し、作業用デスクをその隣に置きました。この作業用デスクには、あえて専用の椅子などは置かずに、そばにあるダイニングチェアを兼用すると、物が増えることを防ぎ、また、スペースが節約できます。
デスク前の壁には、壁紙に貼ることのできるホワイトボードを付け、学校からのお知らせを貼ったり、家族の伝言を書く場所にしました。
ちょっとした収納を壁に
ダイニングの角にある壁はアクセントがなく殺風景な状態でした。([図表6])
そのため、付け棚を2段に分け、壁に取り付けました。ちょっとした工夫ですが、絵や小物を飾って、インテリアを楽しむことができるようになりました。([図表7])
家具はサイズの合ったものに
続いて、リビングです。
[図表8]のように、100センチ×54センチサイズのリビングテーブルが、部屋に対して大きく、リビングを動きにくくしていました。
また、テーブルは長方形で角があるため、狭い空間では体をぶつけやすく危険です。
そのためリビングテーブルは、[図表9]のように、サイズ39センチの、小さめの円テーブルに買い替えました。
そして、リビングに敷いていたラグはダイニングに移動したため、新しいデザインラグを敷き、ソファには、クッションを置きました。また、暗くなりがちな部屋の隅にはフロアライトを置き、明るさを出しました。