模様替えはしたいけれど、予算も時間も限られているからウチでは無理! そう思っている人に朗報です。一級建築士/模様替えアドバイザーのしかまのりこ氏は身近なホームセンターやネットショップを利用することで安価で手軽に模様替えができるといいます。しかま氏の著書、『狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール』(彩図社)より詳しくみていきましょう。
部屋を居心地よくしたい…30代・子持ち夫婦の悩みを「税込み5万円」で解決!簡単にマネできる“模様替え”テクニック【一級建築士が実例紹介】
壁は後からでも追加できる
最後は、子供部屋です。
子供部屋は間仕切り扉を開けた時に、[図表10]のように、リビング・ダイニングから2段ベッドが丸見えになってしまうこともお悩みでした。
そこで、突っ張るタイプの間仕切り(突っ張りワイヤーネット)をベッドの後ろに取り付け、[図表11]のように、ベッドの目隠しにしました。
このワイヤーネットですが、フックをかければ、色々なものを吊るして収納することも
できます。
また、ハンガーポールは、あらゆる方向から洋服をかけると、全体的にふくらみが出て、場所をとります。そのため、部屋奥の壁に突っ張り棒を取り付け、洋服をかけました。([図表12])一方向から洋服をかけることにより、ふくらみを抑え、また取り出しやすい洋服収納になります。
そして、突っ張りハンガー下のスペースには、引き出し収納(リビングチェスト)を置き、押入れも含めた収納ゾーンとしてまとめました。
衣類の収納がまとまることで、動線が短くなり、収納作業が楽になります。
最後に、部屋の奥の床に置いてあった教科書や参考書などの学習用品([図表13])は、[図表14]のように本棚に収納し、学習机のそばに設置しました。
今回の模様替えにかかった費用は、合計14品/約5万円(税込み)でした。
このように、ホームセンターやネットショップなどを利用することで、安価な既製品を使って、手軽な模様替えを実現することができます。
しかま のりこ
COLLINO一級建築士事務所
一級建築士/模様替えアドバイザー