株式投資をする目的やメリットがわからないという投資初心者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。投資家である杉原杏璃氏の著書『マンガでよくわかる資産運用1年生 億り人杉原杏璃と一緒に』(かんき出版)より、会社の経営に参画することと経済的メリットを享受できることについて詳しくみていきましょう。
株式に投資するメリット「株主優待」
株式投資の経済的メリットにはもう1つ、「株主優待」があります。株主優待はもともと、株主になってくれている投資家に対して、会社の製品やサービスに対する理解を深め、長期にわたって株主になってもらうことを目的にしたものです。
たとえば、外食関連であれば、お店で飲食した時に安くなる割引券、映画会社であれば映画の優待券、交通機関であれば電車や飛行機の割引券などが提供されます。
投資家のなかには、株主優待狙いで銘柄を選ぶ人もいます。もちろん私も、日常生活で頻繁に使うものが株主優待として提供されていれば、株主優待狙いで投資しないこともないのですが、大事なのは優先順位を間違えないことです。
いくら株主優待が魅力的だったとしても、株価が大きく下がってしまったら、元も子もありません。ですから、まずは株価が値上がりしそうな業績面やテーマ性で見て魅力的な会社に、投資することを第一に考えます。
とはいえ、株価が下落した場合に備えて、利益配当金の額と、株主優待を現金化した場合の価値を合わせて利回りにした「配当+株主優待利回り」に注目することもあります。
この利回りが仮に10%を超えていたら、株価が大きく値下がりしたとしても、10年間保有し続ければ、元を取れることになります。
私の場合、基本的に現物取引なので、株価が買値に比べて値下がりしたとしても、買値を上回るまで保有し続けます。なので、「配当+株主優待利回り」の高い銘柄への投資は、結構有効です。
杉原杏璃
投資家