株式に投資するメリット「株主優待」

株式投資の経済的メリットにはもう1つ、「株主優待」があります。株主優待はもともと、株主になってくれている投資家に対して、会社の製品やサービスに対する理解を深め、長期にわたって株主になってもらうことを目的にしたものです。

たとえば、外食関連であれば、お店で飲食した時に安くなる割引券、映画会社であれば映画の優待券、交通機関であれば電車や飛行機の割引券などが提供されます。

投資家のなかには、株主優待狙いで銘柄を選ぶ人もいます。もちろん私も、日常生活で頻繁に使うものが株主優待として提供されていれば、株主優待狙いで投資しないこともないのですが、大事なのは優先順位を間違えないことです。

いくら株主優待が魅力的だったとしても、株価が大きく下がってしまったら、元も子もありません。ですから、まずは株価が値上がりしそうな業績面やテーマ性で見て魅力的な会社に、投資することを第一に考えます。

とはいえ、株価が下落した場合に備えて、利益配当金の額と、株主優待を現金化した場合の価値を合わせて利回りにした「配当+株主優待利回り」に注目することもあります。

この利回りが仮に10%を超えていたら、株価が大きく値下がりしたとしても、10年間保有し続ければ、元を取れることになります。

私の場合、基本的に現物取引なので、株価が買値に比べて値下がりしたとしても、買値を上回るまで保有し続けます。なので、「配当+株主優待利回り」の高い銘柄への投資は、結構有効です。

杉原杏璃

投資家