紙に書けば行動につながる

ある程度書けたと思ったら、書いたものを見直します。自分がどんなことを考えていたのか(悩んでいたのか)、を客観的に振り返ることができます。書いたものを眺めているうちに、「自分はどうしたいのか」「どんなふうになりたいと思っているのか」が見えてきます。


また、悪口を書き出したことで、モヤモヤしていた感情も消えているはずです。たとえば、大切なプレゼンを数日後に控えているとします。そのことで頭がいっぱいで、大きな不安も感じている。そのことを紙に書き出してみましょう。きっとこうなるでしょう。


・人の前で話すことに緊張する


・失敗したら笑われるかもしれない


・話す内容を忘れたらどうしよう


・プレゼンの資料の内容に自信がなくなってきた


・特に3ページ目のデータの根拠が弱い


・質問にうまく答えられないかもしれない


・深く追及されたらピンチだ


・失敗して上司に怒られたら嫌だ


不安の原因がわかりましたね。今回の場合は、極度の緊張の原因が失敗への恐怖にあり、その恐怖はプレゼン内容への自信のなさからくるものだと分析できます。このようにすれば「失敗したらいやだな」と本番まで、ただ不安を抱えながら過ごすのではなく、「データの別の根拠を探そう」など、具体的な行動へとつなげることができるのです。


つまり「失敗したらいやだな」などと考える必要はなく、考えるべきは「うまくいくためにはどうすれば良いか」ということ。紙に書き出すことによって、それが明確になるわけです。


【アドバイス】


自分の思考を客観視する習慣を身につけましょう
 

田尻紋子

女性起業家