【シチュエーション】

数日後、重要なプレゼンがあるため、漠然とした不安を抱えている。

マーケティング脳がない人:プレゼンのことが気にかかり仕事に手がつかない。

マーケティング脳がある人:思考を紙に書き出し不安の材料を取り除く。

「考える」と「悩む」を取り違えない

前項では、「考え続ける」ことが大切だと述べました。では、「考え続ける」ためにはどうすれば良いのでしょうか? 実は「考え続ける」と口で言うのは簡単ですが、うまくやろうとしても、なかなか難しいものです。人間の脳は自然にさまざまなことを考えすぎてしまうようにできているからです。


それは脳の機能として自分の意志とは関係なく、無意識に働いてしまうものなので、それに抗うことはできません。しかしそれ以上に問題なのは、「考えすぎてしまう」という自覚がないこと、そして結果に結びつかない事柄について考えすぎてしまうことです。


自分では「考えている」と思っても、実際は「悩んでいる」だけ。頭のなかでネガティブな感情がグルグルしているだけだったりするのです。そうならないためにひと工夫しましょう。今日から簡単に取り組むことができ、なおかつ効果の上がる方法があります。それは「自分の思考を紙に書き出す」ことです。


まずノートか紙、それとペンを用意しましょう。普段使っている手帳でも良いですし、ちょっと高価なノートを買ってきても良いでしょう。ペンも自分が書きやすいものなら何でもかまいません。ちなみに、私は紙ではなくタブレットを使っています。一日の終わり、あるいは週末などに時間を決めて、頭に浮かんだことを何でも紙に書き出していきます。


書いたものを他人に見せるわけではないので、うまく書こうとせず、自分の好きなように自由に書いていきましょう。嬉しいと感じた出来事、ネット配信で観たドラマの感想、将来やりたいと思っている計画など、何でも良いのです。「こういうことを書くべき」という制約はありません。

ときには会社の上司や取引先の担当者への悪口が頭に浮かぶかもしれません。それも書いてしまいましょう。
書き出す時間は3分でも10分でも、1時間でもOK。これも決まりはありません。このとり組みは習慣化することが大切なので、無理のない範囲で実践しましょう。