栄養バランスのとれたカツ丼や担々麺!? 人気メニューを大変身させる日清食品のテクノロジーとは?
日清食品が2022年5月から販売している「完全メシ」は、オーバーカロリーによる「肥満」や粗食・小食を原因とした低栄養によって引き起こされるシニアの「フレイル」、カロリーは足りているけれど特定の栄養素が不足する「隠れ栄養失調」など、現代が抱える“食”の課題を解決しようとする、安藤徳隆社長肝入りの新規事業。
ブランドの定義としては、厚生労働省「日本人の食事摂取基準」で設定された33種類の栄養素とおいしさの完全なバランスを追求していること。インスタント食品や冷凍食品が持つ簡便さを強みにしながらも、おいしさと栄養バランスを両立させた夢のような商品で、年齢や性別、生活習慣など、一人ひとりの状態に合わせて主要な栄養素がバランスよく適切に調整された「最適化栄養食」の認証を受けています。
商品ジャンルは、カップライス(日清カレーメシ)、カップ焼きそば(日清焼そばU.F.O.)、カツ丼、ピザ、ラーメン、お好み焼きなどの冷凍食品、カップスープ、スムージーなど多岐に渡ります。
これらのメニューは、前述したように栄養素のバランスが整っていながら、日清食品が持つフードテクノロジーによって“普段の食事と変わらないおいしさ”を実現。今回いくつかの商品を実際に食べてみましたが、言われなければ栄養バランスが整えられた特別な食品だとは到底わからない味わいに、驚きを隠せませんでした。
実はこれらのおいしさの実現は簡単なことではありません。同社がインスタントラーメンなどの開発で培ってきた最新のフードテクノロジーが駆使されています。具体的には次の通り。