「預貯金が安全の時代」は、とっくに終わってます

「まだ、投資って信じ切れないな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。「やっぱり投資は怖い……」「銀行に預けたままが一番安全だわ」といったように。

そんな方に、声を大にしてお伝えしたいことがあります。

預貯金に落ち着きたい気持ちはわかりますが、令和時代、真面目に預貯金にお金を置いているだけでは、あなたの現金の価値は下がります。インフレ・円安の時代に突入した日本、投資をしないとみるみるお金が減ってしまうのです。

コロナ以降、「インフレ」や「円安」といった言葉を耳にする機会が増えています。そもそも、「インフレ」「円安」の意味や、それが具体的に我々の生活や暮らしにどのような影響をもたらすのかをご存知でしょうか?

わかっているようで理解しづらいのですが、投資をする上で最低限知っておきたいことを解説します。

まず、「円安」を見ていきましょう。「円安」とは、ドルやユーロなど他通貨に比べて円の価値が下がること。生活水準は変わらなくても、円安が進むほど生活費は上がります。

なぜなら我々が住む日本は、海外から多くの物を輸入しているからです。円安が加速すると、輸入品の入手コストが上がります。食料品1つを見ても、日本の食料自給率は3割強とかなり低く、多くは輸入に頼っているのが現状です。たとえ同じだけ働いて稼いだとしても、暮らしにかかるコストが上がって生活は苦しくなってしまうということです。

一方で「円」という通貨ではなく、個別株や投資信託など別の状態で資産を保有していれば、円が下がってもその影響を受けないのです。

理解を深めるために、問題を出しましょう。「1ドル=70円」と「1ドル=130円」どちらが円安でしょうか?

答えは、「1ドル=130円」のほうが円安。1ドル=70円で買えることもある海外の商品が130円払わないと買えなくなる、と考えればイメージがしやすいでしょう([図表1])。

漫画/イラスト:こげのまさき
[図表1]円高・円安が起きると、どうなるのか? 漫画/イラスト:こげのまさき

2022年以降、円安になっているのは、様々な要素が絡みますが、大きなところで簡単に言い切ってしまうと、日本とアメリカのお金をめぐる政策の違いが主な原因です。その結果、アメリカのドルのほうが魅力でほしがる人が増えた一方で、円に興味を示す人が減ってしまったのです。