「投資」に対してマイナスのイメージを抱いている人もいるでしょう。しかしながら、現在の日本で投資せずに「現金」を持ち続けていても価値が目減りする一方だと、投資の学び舎「トウシナビ」の代表を務めるFPの櫻井かすみ氏はいいます。かつて投資詐欺被害に遭い、「お金超恐怖症」の「貧乏ママ」だったという櫻井氏による著書『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本』(Gakken)から一部抜粋して、現代日本を取り巻く「経済状況」について解説し、投資すべき「金融商品」を選ぶコツをご紹介します。
過去30年、日本人の平均年収は変わってないのに物価は上がってるという現実…令和を生き抜くための金融商品の選び方は?【「無一文の貧乏ママ」から純資産1億円になったFPが出した結論】
これが結論! 長期でインデックスを基本とし、時には勝負に出る
全体をまとめますと、結論はズバリ、以下に述べる通り!
長期投資が基本。できれば最低でも15年間は売らずに保有し続けてほしいです。というのも、長期投資はすぐに大きな見返りを期待することはできませんが、複利効果でコツコツ資産を増やし、安定した利益を得られやすいからです。複利効果については、後で詳しくご説明します。恐らく、想像以上の効果だと思われるでしょう。
私は過去に、超初心者なのに手を出したデイトレードという短期投資で散々な目に遭ったからこそ、今では資産の8割を安全かつ慎重な投資でノンストレス&穏やかなインデックス投資(投資信託やETF)を選ぶことを推奨しています。
過去の私のように、知識も判断基準も不十分なまま短期で大儲けしようとするのはギャンブルと呼んでいいのですが、正しい知識・正しい順番・正しいタイミングがわかったうえでの投資は、「許容できるリスク」を取っていることになります。
櫻井 かすみ
投資の学び舎「トウシナビ」
代表・ファイナンシャルプランナー