今後も上がり続ける「管理費・修繕積立費」にどう対処するか
それでは、今後マンションを購入する場合、もしくはすでに居住中の場合は、どういった点を留意すればよいのでしょうか?
[これから購入する場合]
まずは、管理費・修繕積立金の水準を確認しましょう。具体的には、管理費には「駐車場代」が含まれているのか、その空車状況はどうか、といったことになります。人件費などやむを得ない要因はあるものの、駐車場は外部に貸し出すなどの対策が可能です。修繕積立金が、共用部分が充実しているのに低額な場合は、不動産業者に「均等積立方式」なのか「段階積立方式」なのかを確認しましょう。
[すでに居住している場合]
管理会社に任せっきりにするのではなく、定期的に開催される管理組合の集まりに積極的に参加し、修繕の見積もりが適正なのか否かを確認するようにしてください。管理費と修繕積立金を合わせて、毎月3万円超の場合、年間で36万円、30年住めば1,000万円を超える大きな費用を払うことになります。将来困らないように、購入時に踏み込んで確認することが大切です。
不動産購入は大きな金額が動くうえ、維持費用もかかります。人生でもっとも大きな買い物と言われる「マイホーム購入」だからこそ、悔いのないように、物件選びの際は、費用面のリサーチも万全に行なったうえで決断するようにしたいものです。
<参考資料>
出所:総務省令和元年住宅・土地統計調査
出所:国土交通省「平成30年度マンション総合調査」P205
出所:国土交通省「平成30年度マンション総合調査」P176
中山 梨沙
FPOffice株式会社
ファイナンシャルプランナー
編集:株式会社幻冬舎ゴールドオンライン
提供:ⒸイツトナLIVES(運営元:シャープファイナンス株式会社)