マイホーム購入を検討する際、「戸建て」か「マンション」で悩む人も多いのではないでしょうか。マンションを選択する場合、物件購入費のほかに必ずかかる費用が「管理費」と「修繕積立費」です。決して安価とはいえないこれらの費用ですが、購入時の金額より「値上がり」するケースが増えているといいます。マンションの管理費・修繕積立費の現状について、ファイナンシャルプランナーの中山梨沙氏が解説します。
こんなはずじゃなかった…マンションの管理費・修繕積立金の「値上がり」が避けられない、これだけの理由【FPが対応策を伝授】 (※写真はイメージです/PIXTA)

今後も上がり続ける「管理費・修繕積立費」にどう対処するか

それでは、今後マンションを購入する場合、もしくはすでに居住中の場合は、どういった点を留意すればよいのでしょうか?

 

[これから購入する場合]

まずは、管理費・修繕積立金の水準を確認しましょう。具体的には、管理費には「駐車場代」が含まれているのか、その空車状況はどうか、といったことになります。人件費などやむを得ない要因はあるものの、駐車場は外部に貸し出すなどの対策が可能です。修繕積立金が、共用部分が充実しているのに低額な場合は、不動産業者に「均等積立方式」なのか「段階積立方式」なのかを確認しましょう。

 

[すでに居住している場合]

管理会社に任せっきりにするのではなく、定期的に開催される管理組合の集まりに積極的に参加し、修繕の見積もりが適正なのか否かを確認するようにしてください。管理費と修繕積立金を合わせて、毎月3万円超の場合、年間で36万円、30年住めば1,000万円を超える大きな費用を払うことになります。将来困らないように、購入時に踏み込んで確認することが大切です。

 

不動産購入は大きな金額が動くうえ、維持費用もかかります。人生でもっとも大きな買い物と言われる「マイホーム購入」だからこそ、悔いのないように、物件選びの際は、費用面のリサーチも万全に行なったうえで決断するようにしたいものです。

 

<参考資料>

出所:総務省令和元年住宅・土地統計調査

出所:国土交通省「平成30年度マンション総合調査」P205

出所:国土交通省「平成30年度マンション総合調査」P176

 

 

中山 梨沙

FPOffice株式会社

ファイナンシャルプランナー

 

編集:株式会社幻冬舎ゴールドオンライン


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