クローゼットに山積みの服……整理したい! と思っても、やみくもにはじめるのは禁物です。整理収納アドバイザーのみや氏は、自ら設けた「5つのルール」をもとに、約100着もの洋服を手放したといいます。では、そのルールとはいったいなんなのか、みや氏の著書『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)より、イラストを交えて紹介します。
クローゼットが一気に片づく!洋服を手放す際の「5ルール」【整理収納のプロが解説】
筆者が服を手放すときのルール
2.ほつれ、汚れ、着用感がある
汚れがあったり、穴があいていたり。襟ぐりや袖口がゆるんでいたり…。こういったダメージが目立つ服も、手放しました。
なかには、「まだ着られる」というものもありますが、「着ていて着心地がよくない」と気分も落ち着かないので、手放し対象と割り切りました。
加えて、大事にしたいのは「清潔感」。いまの私は、服のブランドや価格より、「身だしなみ」に目を向けるようになりました。だってお会いした相手がどんなにいいブランドの服を着ていても、シワがあったり穴があいていたら、そっちのほうが気になってしまいますよね。
3.着心地がよくない服
ほつれなどのダメージもそうですが、きつかったり、ブカブカだったり、胸元があきすぎていたり、肌がチクチクしたり…。ヒールが高すぎて歩きにくい靴もそう。いくら好きなデザインでも無理して着たりはいたりしていると、イライラしてしまいます。
それから、トイレのときにスムーズではないサロペットなども、私にはストレスだったので手放し対象に。どこまでが許容できるかは人それぞれ。それに多少ストレスがあっても、着たいと思える服もあるかもしれません。
手放すことと、着心地やストレスを我慢すること。「どっちが上か」を考えていくと、どうするべきかが見えてくると思います。
4.似たようなデザインの服
気づくと同じような服ばかり買っていた…。そんな経験に覚えがある人も多いのではないでしょうか。たくさん持っていても、結局着る服は限られていきますよね。
かつての私は、ボーダー柄の服がたくさん。最終的にはパーソナルカラー・骨格診断でボーダーが似合わないことがわかり、すべてを手放しましたが、その前段階で、半袖、長袖、厚手のものの3枚だけにしました。
同じような服でも自分のなかで明確な違いがあったり、活用ができていればいいのだと思います。それができず、ただタンスの肥やしになっている服は、必要ありませんよね。
5.手入れに手間がかかるニット
これは、片づけをはじめて2年ほどしてから決めたことですが、「ニット」を手放すことに。もともとニットは好きだし、当時持っていたニットは、着心地もよくお気に入りでした。
でも、いくらていねいに着ても毛玉ができて、頻繁な毛玉取りが必要なんです。「いまの私」は、その時間を他のことに使いたかった。つまり、いまの私にニットの管理はキャパオーバー。もう少し子育てが落ち着いて時間ができたら、また楽しもうと思い、いまは手放すことにしました。
そして、将来着たくなったら「そのときの私」に似合うものが欲しいので、「いつか」のためには取っておきません。
みや
整理収納アドバイザー