デザイナーは普段、どのような視点からデザインを生み出しているのでしょうか。実際の画像をもとにデザインを比較しながら、文字の効果について見ていきましょう。デザイン研究所による著書『デザインのミカタ 無限の「ひきだし」と「センス」を手に入れる』(KADOKAWA)より、詳しく解説します。
デザインを目にして感じた“なぜ?”を深堀る
なぜ文字をカーブに沿わせているのか?
白の流体シェイプのカーブに沿った文字にすることで、縦や横の文字と比べてポップな印象を与えています。
グワングワンのお碗ブランドという文字情報を表現するために、曲線のカーブに沿わせて文字を配置しています。
POINT01とPOINT02のどちらも同じようなカーブに沿わせることで統一感を生んでいます。
文字をカーブに沿わせるテクニックを使っていますが、それぞれに別の意図があります。しかし全体として、グワングワンというコンセプトを表現するために、文字をカーブさせるというテクニックを多用しています。
-CHECK-
1つのデザインで共通するテクニックを使うこともあるが、それぞれに別の意図がある場合もあります
葉:左上のタイトルの文字がカーブに沿っている
木:カーブに沿わせることでポップな印象に。また広い範囲を占有しているタイトルをカーブさせているため、全体の印象もポップになっている
森:ポップな印象を作りたい時に、文字をカーブさせる。沿わせる方法は円形にしたり、対象物の形をなぞったりする
葉:左側にある商品名が、ピンクのネオン管のカーブに沿って配置されている
木:ネオン管の形状と商品名の配置が同じであるため、統一感が生まれている。文字の配列をカーブさせることで、「へのへのもへじの和製モナリザネオン」という商品に合ったポップなデザインとなっている
森:上の森を見ると同じ
デザイン研究所