出家は「生きていて死んでいるようなもの」

――出家した定子について

高畑充希さん(以下、高畑):出家というものが現代とはおそらく感覚的に全然違ったのかなと思って……。

「生きていて死んでいるようなものだ」というセリフが出てくるのですが、限りなく死に近い感じのことが当時は出家だったんだなと。なので、(定子が)そこまで追いつめられてしまったことにむなしさを感じましたね。

(C)NHK
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――出家した定子について

高畑お兄ちゃん(伊周)とかとは仲たがいしていた部分はありましたけど、ここまで(処分を)命じられても、逃げたりというところまで落ちていくまではおそらく想像もしていなくて……。なので取り付く島がどんどん一個ずつ奪われていくというか、弟(隆家)は自分から出雲へ行っちゃうしお兄ちゃんも逃げてしまって。それに対して母(貴子)が自分も(伊周に)ついていくとなって、父親(道隆)はもう亡くなっていて……。

親族が力を失ったということは、自分が一条天皇の近くにいられる権利も失っているので、想定外のところからどんどんほころんでいって、つかめるものが全部取り払われちゃった奪われたような感じですね。

(C)NHK
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