「安静に」で、度を越えた手助けをしないように

身近な人が骨折をしたり、何らかの障害を抱えたりすれば、手助けしようとするのはごく自然なことです。しかも、医師から「安静に」と言われたのなら、なおさらです。

ただ、あまりに過敏に反応しすぎで、先回りして、本人に頼まれていないことにまで手を出すのは、できるだけ控えてください。度を越えた手助けは、その人が改善するのを妨げ、場合によっては寝たきりにつながらないとも限りません。

「安静に」と言われたら、寝たきりを防ぐためにも、できるだけ早く体を動かしたい旨をしっかりと医師に伝え、どれぐらいの期間安静にしなくてはならないのか、どういうことならやってもよいのかを確認しましょう。

そして、その答えがあまりにも長期間である場合には、セカンドオピニオンとしてほかの医師の意見を聞くのも選択の1つです。 


上村 理絵
理学療法士
リタポンテ株式会社 取締役