「1株あたり利益」が年々増加しているなら、利益を出せる企業 

◆EPSで収益性を確認する 

「1株あたり利益」は、企業が発行した株で集めた資金を元手に、どれほどの儲けが得られたかということを、1株あたりで算出したものをいいます。一般的にEPSと呼ばれています。

要するに、1株あたりいくら儲けたのか、その収益性を見る指標で、株主にとっては投資した分で利益が出せる企業かどうかを見るのに重要な指標です。

せっかく投資したのに、企業が十分にその資金を生かせず利益を出せないようなら、投資する意味は薄れてしまいます。EPSは、自分の大切なお金を託すに値する企業か判断するための重要な指標といえるでしょう。具体的には当期純利益を発行済株式数で割ると算出され、数値が高いほど企業の収益性が高いといえます。

また、EPSから読み取れるのは収益性だけではありません。その推移を見ることで、企業の成長性をはかることができます。EPSが増加していれば、以前よりも効率的で収益性の高いビジネスを展開していると考えられます。

「1株あたり利益の増加」は企業力の増加を示す①
「1株あたり利益の増加」は企業力の増加を示す①
「1株あたり利益の増加」は企業力の増加を示す②
「1株あたり利益の増加」は企業力の増加を示す②

頼藤 太希
株式会社Money&You
代表取締役

高山 一恵
株式会社Money&You
取締役