老後資金はいくら準備しても不安が募るもの。だからこそ、「配当金」という不労所得が得られる、高配当株投資にチャレンジしましょう。ここでは、安心して投資できる企業かどうか、EPSを見て判断する方法を伝授します。※本記事は、著名FPの頼藤太希氏・高山一恵氏の共著『マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。
〈高配当株探しのポイント〉「1株あたり利益(EPS)」から読み取れる重要情報とは?【著名FPが助言】
「1株あたり利益」が年々増加しているなら、利益を出せる企業
◆EPSで収益性を確認する
「1株あたり利益」は、企業が発行した株で集めた資金を元手に、どれほどの儲けが得られたかということを、1株あたりで算出したものをいいます。一般的にEPSと呼ばれています。
要するに、1株あたりいくら儲けたのか、その収益性を見る指標で、株主にとっては投資した分で利益が出せる企業かどうかを見るのに重要な指標です。
せっかく投資したのに、企業が十分にその資金を生かせず利益を出せないようなら、投資する意味は薄れてしまいます。EPSは、自分の大切なお金を託すに値する企業か判断するための重要な指標といえるでしょう。具体的には当期純利益を発行済株式数で割ると算出され、数値が高いほど企業の収益性が高いといえます。
また、EPSから読み取れるのは収益性だけではありません。その推移を見ることで、企業の成長性をはかることができます。EPSが増加していれば、以前よりも効率的で収益性の高いビジネスを展開していると考えられます。
頼藤 太希
株式会社Money&You
代表取締役
高山 一恵
株式会社Money&You
取締役