老後資金はいくら準備しても不安が募るもの。だからこそ、「配当金」という不労所得が得られる、高配当株投資にチャレンジしましょう。ここでは、配当利回りや配当金の数字をもとに、有望な企業を探す方法を伝授します。※本記事は、著名FPの頼藤太希氏・高山一恵氏の共著『マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。
〈高配当株探しのポイント〉「配当性向」は40%が目安。「高いほどよい」とはいえない、納得の理由【著名FPが助言】
売上高・営業利益が「年々増加しているどうか」をまず確認
◆成長が期待できる企業か確認
優良株を見つけるうえで、はじめに確認するべきポイントは「売上高」と「営業利益」が右肩上がりで増えているかという点です。
売上高は企業の本業となる商品やサービス提供によって得られた金額の合計です。そこから売上原価と販売管理費を差し引いたものが営業利益です。
企業活動の源泉となるこれらの業績が増えている企業であれば、その企業には成長性があると判断できます。
営業利益から営業外の収支が加わって経常利益(税引前利益)、さらにそこから諸税が引かれて当期純利益となります。配当金はこの当期純利益から分配されるので、株主としてはこれが高いほど、配当金も多くなって好ましい状態だといえます。
よって、配当の源泉である当期純利益の水準にも注意をしつつ、売上高と営業利益がともに、過去3〜5期分の実績と今後の2期分の予想が伸び続けている高配当株であれば、高い配当を維持するだけでなく、株価成長の期待も高まります。
頼藤 太希
株式会社Money&You
代表取締役
高山 一恵
株式会社Money&You
取締役