いくら老後の貯金を頑張っても、リタイア後に残高が減る一方では不安…。そんな方には、不労所得が得られてイザとなれば売却もできる「高配当株投資」がお勧めです。マネーのプロがわかりやすく解説します。※本記事は、著名FPの頼藤太希氏・高山一恵氏の共著『マンガと図解 50歳からの「新NISA×高配当株投資」』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。
日本株の配当利回りの平均は「2%」ほど
◆化学や金融業界が高配当
配当金はどれくらいもらえるのか、その目安について説明します。
2024年1月末時点の東証プライム全銘柄の平均配当利回りは2.06%ほどで、平均株価は2922円となっています。これをもとにすると、東証プライムの1株あたりの配当金は60円。つまり、一般的に取引される単位である100株を買うと平均で29万2200円かかり、配当金は6000円もらえることになります。
ただし、配当金はすべての企業が出しているわけではありません。配当金は企業の業績によって増減される傾向にあるため、金額が上がり続けている企業は業績も好調と見られ、投資に向いている銘柄だといえます。なかでも、国内においては、化学や金融、情報通信系の分野に高配当の銘柄が多い傾向があります。
また、日本株は近年、株主優待を廃止して配当金を増額する企業が増えています。例えば、JTは2022年に株主優待を廃止し、配当金が増額されています。
頼藤 太希
株式会社Money & You
代表取締役
高山 一恵
株式会社Money & You
取締役