回転すしにも登場する安心な生ひらめ「白雪ひらめ」も
そしてもう1つ出回り始めているのが、「白雪ひらめ」です。クドアなどの寄生虫が付きにくく、新鮮なまま安心して生で食べられるのが最大の魅力。コリコリと歯ごたえがよく、臭みの少ない淡白で美しい白身の旨みを堪能することができました。この先出荷量をコントロールできるようになれば、鮮度の良さも大きな強みになってくるでしょう。
同社ではこの他、サーモン、トラフグ、本クエ、本カワハギなど合計8魚種9ブランドの魚が全国11カ所の養殖場で生産されています。今後私たちの食卓の魚にはますます変化が出てくるでしょう。食糧問題といった社会課題を先進技術で解決していくことは、企業の存在感を発揮する大きなチャンスになることは間違いありません。
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<著者>
スギアカツキ
食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、独自で長寿食・健康食の研究を始める。食に関する企業へのコンサルティングの他、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどで活躍中。