「体に優しいお花見」が同世代の特徴

「ハルメク 生きかた上手研究所」の所長を務める梅津順江(うめづ ゆきえ)さんは今回の調査結果について、「50歳以上の女性は、仕事や子どもがらみの集まりで場所取りをして大規模なお花見を催したり、夜桜を愛でながらお酒を飲みかわしたりという経験をしてきた世代です。コロナ禍を経て、お花見の仕方や目的がすっかり変わりました。

そんな昨今、当該世代がおすすめしたいお花見スポットはどこでしょうか。1位吉野山、2位姫路城、3位皇居・北の丸公園・千鳥ヶ淵、4位河津、5位高遠城址公園…と続きました。これらはランキングにするのが難しいくらい、僅差でした。事前調査では近所の公園や神社、地元の河川敷沿いや堤防など、ありとあらゆる場所が書き込まれました」と振り返りました。

そして「選択理由を見てみましょう。『本数や種類が多く広大で圧倒される』『水面とのコントラストが素晴らしい』といった桜本来の美しさが上位に並びました。しかし、それだけではないのがこの世代の特徴。『散歩しながら楽しめる』という運動できることへの期待や『近場で行きやすい』『人混みが少ない』『ゆったりできる』『歩きやすい』という体に優しいことも理由として複数見られました」とコメント。

さらに、「生活の延長線上で自然に楽しむ様子も見られます。『犬の散歩コースの公園。沢山桜もあり歩いて毎日行ける(59歳)』『林妻橋のあたり。桜がきれいで買い物へ行く途中にある(61歳)』『西宮の夙川沿い。そぞろ歩きに丁度良い(79歳)』など。50年以上生きる中で、身近な瞬間にこそ美しさがあると気づく感性を養ってきたのかもしれません」と分析しています。

「桜を見たいけれど、遠出するのは難しい」という人も、近所や身近なお花見スポットを訪れてみてはいかがでしょうか?

【調査概要】
事前調査と本調査に分けて調査を実施。事前調査では「おすすめしたいお花見スポット」を1名あたり3つまで自由記述で聴取し、回答が多かった20のスポットを選抜した。本調査では20スポットについてそれぞれ7段階で評価を得た。
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:全国50~86歳の女性
※能登半島地震により災害救助法が適用された新潟県・富山県・石川県・福井県の市町村は除く
調査実施日:事前調査 2024年1月30日(火)~2月1日(木) 本調査 2024年2月13日(火)~2月15日(木)
回答者数 :事前調査 490人 本調査 449人
※本調査は50代、60代、70代以上が均等になるよう再集計した。
本文中の回答者数は再集計後の人数。
調査主体 :株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所