「今日は無礼講という名の接待です。酒の力を借りて、大いに盛り上がっている雰囲気を醸し出しましょう! 乾杯!」

“On paper, today’s gathering is casual, but we all know it’s basically a client dinner. Let’s create an atmosphere of excitement with the help of alcohol! Cheers!”

『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋 イラスト:村上テツヤ
『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋
イラスト:村上テツヤ

――無礼講とはご存じの通り、一時的に地位や身分の上下を取り払って楽しむという趣旨で始まるものの、全く取り払われずにあまり楽しめない宴会のことを指します。なんと鎌倉時代からあり、700年以上、身分が「下」の人間を苦しませています。本当に実行するならば例文のようにアルコールの力を借りましょう。適当にアルコールを飲ませて4次会くらいまで連れまわせば、入社2日目の新入社員でも勝手に無礼講となります。

◆◆◆飲み会中の非定番フレーズ◆◆◆

「俺のカクテルで表面張力の実験するなよ」

“Please don’t use my cocktail for surface tension experiments.”

――グラスの縁ギリギリまで注ぐ技術は、バーテンダーの腕の見せどころの一つでもあるようですが、酔っ払った同僚の悪ふざけのしどころとしても普及しています。

「嫌いだってことを再確認するために俺のレバー食べるなよ」

“Don’t eat my liver just to reaffirm that you hate it.”

――レバーはもちろん、パクチーやセロリ、ホヤやゴーヤなど、癖の強い食べ物は好き嫌いがはっきりわかれます。例文のような行為は飲み会で散見されますが、串で目を突かれる可能性もあるのでほどほどに。

飲み会中、彼は上司の前で人類ができ得る、最も低い姿勢を保ち続けた。

During the drinking party, he kept the lowest posture humanly possible in front of his boss.

――たぶん五体投地ですが、その上司はラマなんでしょうか。

「鬼の冗長」

組織の規律を緩めたり、効率性を低下させたりするために、心を鬼にして不必要で無駄な行動をすること。

中山
コンテンツクリエイター