誰かから仕事の依頼を受けたとき、その仕事を滞りなく遂行することが一番重要です。しかし、「依頼主の期待以上の仕事ができれば、好感度が上がり、次の依頼も来るようになる」と、多数のWebサイト制作を手掛けてきた起業家の土岐あい氏は言います。土岐氏の著書『SNSサポート副業』(大和出版)より、「愛される仕事術」について、詳しく見ていきましょう。
クライアントが作業者に求める「3つのポイント」
(2)期待以上にスピードが速い
(3)指示が少なくても汲み取って主体性を持って進行してくれる
クライアントが求めることが満たされていれば相場での発注になりますし、期待以上であればその作業者の単価は、たとえ価格が高くなってもまたリピートして発注を受けることになるでしょう。
(1)期待以上にクオリティが高い
サービス提供や納品物はプロとして、一定のクオリティがあれば基本的には問題ありません。でもこの一定のクオリティを超えてくる人がいたら、またお願いしたいと思います。
たとえばこのようなことです。「東京から大阪へ出張をするのでホテルと飛行機を手配してほしい」というオーダーがあったとします。この場合、言われた通りにホテルの予約をとり、飛行機のチケットを取れば仕事としては成立します。
でも、またお願いしたいと思われるスタッフだったらどうでしょう?
・飛行機の時間から逆算して、空港到着時間と自宅を出発する時間を確認してカレンダー登録。必要ならばタクシーの手配
・到着空港からホテルまでのタクシーやレンタカーの手配
・ホテルの予約。クライアントが所有するカードの優待などを確認し、より良い条件で宿泊できる場所を予約。アーリチェックイン、レイトチェックアウト、部屋のアップグレードなどリクエスト可能なものを事前にホテル側に知らせておく
・出張先での会食等の確認、店の手配、会食相手への連絡事項の確認
・出張先でのおすすめの飲食店やお土産のリストアップ
・帰りの便の時間確認とタクシーの手配
・到着便から自宅までのタクシーの手配
いかがですか? ここまでしてもらえたら「好き♡」ってなりませんか? もうこの人なしでは出張に行けないと感じさせることができたら、リピート確定です。
デザインでもライティングでも事務でもSNS投稿代行であっても、同様です。期待を超えるサービス提供があると、リピートや紹介につながります。
期待を超えるものを提供するのに必要なのは「想像力」です。
言われたことをやる作業者ではなく、想像力を働かせて、クライアントが何を求めているかまで汲み取って仕事をすることができれば、仕事が途切れることはなくなるでしょう。