視点や行動が変わる!会社でも家庭でも取り入れたい「仕事術」

(2)期待以上にスピードが速い

仕事の打診、通常のやりとり、納品物。どれをとってもレスポンスが速いというのは、発注側にとって非常にありがたいことです。聞いたことが、すぐに返ってくる、お願いしたことがすぐに上がってくるという状況は、仕事が滞ることなくスムーズに進んでいくので、物理的にも捗りますし、精神的にもストレスが少なくてすみます。

スピードが速いというのはそれだけで価値なのです。

案件にもよりますが、100のクオリティで1週間かかる人と、60のクオリティで1日で提供できる人だったら、後者が選ばれる可能性はおおいにあります。クオリティを上げることは経験を積んでいかないと難しいことですが、レスポンスを速くしたり作業を速くすることは、初期からでもできることなのでぜひ取り入れてみましょう。

(3)指示が少なくても汲み取って主体性を持って進行してくれる

クライアントは自分の手をあけて、時間をつくるために、お金を払ってSNSサポートを利用しています。ですので指示出しや確認に時間が取られてしまうと本末転倒になり、自分でやったほうが良いという判断になります。

一方で「指示待ち人間」のほうが多いというのも現状ですので、クライアントの意図を汲んで主体的に進行してくれる人がいたら、その人を手放したくないと考えます。

たとえばこういうことです。クライアントからの「オンライン対談の拡散画像をつくってください」というオーダーに対して、指示待ちの人は「必要な画像とテキスト、ご希望のイメージを教えてください」と言ったまま、納期を確認することもなく返信を待ちます。

一方、主体性を持って進行してくれる人の場合はこのような行動になります。

対談相手の方のプロフィール画像と、クライアントのプロフィール画像で画像を作成。画像上のテキストはクライアントの記事から抜粋してイベント名、日時、場所、キャッチコピーなどを掲載。イメージはクライアントと対談相手の既存のイメージや、ターゲットに合わせて推測。

ラフ画像を作成してクライアントに確認。

「こちらのテイストで制作いたしますが、いかがでしょうか? 画像、文章等変更がございましたらご連絡ください。対談が〇月〇日ですので、2週間前の〇日には画像が完成していると良いかと思います。〇日〇時までにご回答いただけましたら幸いです」

と確認期日を決めて確認の連絡。

もちろん、このような行動には依頼の全体像がわかっている必要があります。

最初は難しいかもしれませんが、経験を積んでいくことで、徐々に指示の意図や全体像が見えてくるようになると思いますので、たとえ末端の仕事であっても全体像を想像したり、把握する習慣をつけておくと良いです。

いかがでしたでしょうか? リピートと紹介が止まらない仕事術とはすなわち「想像力」と「思いやり」です。クライアントが何に困っていて何を求めているか、想像力を働かせて思いやりを持って進行していくことで、リピートや紹介が発生します。スキルというよりもスタンスの部分が大きいですので、ぜひ今から日常生活でも取り入れてみてください。

会社でも家庭でも視点や行動が変わると思いますよ。

土岐 あい
チームビジネスプロデューサー