猫と暮らしていると、病院に連れて行く機会もあると思います。そのとき、薬の値段が病院によってちがうことに疑問を持ったことはありませんか? なぜ病院によって薬の値段が違うのかについて、著書『獣医さん、聞きづらい「猫」のことぜんぶ教えてください!』(日東書院本社)より、宮下ひろこ氏が解説します。
市販薬を使う場合は必ず獣医師に確認
人間用の市販薬には同じ名前や似た効能をもつ製品もありますが、同じように見えても容量がちがうこともあるので、必ずかかりつけの獣医師に実物を見せて相談しましょう。
ドラッグストアで気軽に購入できる外用薬(点眼薬や皮膚用塗り薬など)も、名称や効能が一見同じで使いたくなる気持ちもわかりますが、念のために獣医師に確認してください。
人間用の薬はバリエーションが多く、濃度が薄いものから濃いものまであるので注意が必要です。万が一、濃度の高い薬を与えてしまうと、体の小さい動物たちにとっては命取りです。薬の扱いは自己判断せず十分に気をつけてくださいね。
値段の話とは変わりますが、処方された薬の名前はぜひ確認し、記録をしてください。不測の事態でいつもとちがう病院へ行かなければならなくなった場合、飲んでいる薬の情報は初診の場合でも治療や処置にとても役立ちます。
【この記事のポイント】
保険が効かない動物病院の薬は高め 人間用の薬の使用は獣医師の確認を
保険が効かない動物病院の薬は高め 人間用の薬の使用は獣医師の確認を
宮下 ひろこ
獣医師/動物病院専任カウンセラー