SNSを使った副業をする際に、新規の仕事を次々と獲得するよりも、一つの仕事をリピートする方が実は効率がいい、と起業家の土岐あい氏はいいます。そのためには、実直に仕事をこなすほか、+αでスキルを示すことが有効です。土岐氏の著書『SNSサポート副業』(大和出版)より、クライアントに「またお願いしたい」と思われるスキルについて詳しく見ていきましょう。
発注側が仕事を依頼する上で「最低限抑えて欲しいポイント」とは?
(1)求めるクオリティに達している
(2)求める納期に間に合っている
(3)出し戻しの指示が少なければ少ないほうが良い
(1)求めるクオリティに達している
クライアントはプロとしてあなたにお金を払って仕事を依頼していますので、プロとしての納品物やサービス提供に満たない場合、次の発注はおろか、今回の納品物に対してもお金を支払うことをためらいます。
たとえば、セミナー会場の手配を依頼した場合、何時間かけて調べて連絡を取り、会場に足を運んで交渉したとしても、クライアントが希望する会場が予約できなければ、仕事として成立していないのです。
フリーランスという仕事は、時給や給与で決まった時間仕事をすればお金がもらえるものではありません。
もちろん時給単価での契約形態も存在しますが、求める成果や納品物がなければ、二度と発注されることはないでしょう。
逆にいえば、かかった時間が5分でも10分でも、望みの成果、納品物があれば報酬は支払われます。
より短時間に高クオリティのものが出せるようになれば、あなたの収入はどんどん上がっていくということでもありますので、非常に夢がある仕事ともいえます。
(2)求める納期に間に合っている
基本的にクライアントは忙しい方々です。タイトなスケジュールの中、多くのことを進行していますので、1つの納品物が納期に間に合わないことで、多大な損失が発生することがあります。
たとえば、あなたがセールス用のランディングページの作成を依頼されていたとしましょう。クライアントはセールスまでの期間に、数週間かけて、その準備をしています。
対談を組んでオンラインライブをしたり、メルマガやSNSで告知をしたりと、複数の人間を巻き込んでコストをかけてプロジェクトを進行しています。
そこで、「セールスのタイミングでランディングページができていない!」なんてことになったら、その損害は甚大です。数週間かけて温めてきた見込み客が、本来ならば100件成約になるはずだったところが、ランディングページの準備不足や、タイミングのずれによって50件しか成約しないということになった場合、50万円の商材だったとしたら2,500万円もの損失になってしまうのです。
もちろんそんなことにならないように、余裕を持ったスケジューリングや代わりのスタッフのアテをつくっておくことが、クライアント側のリスクヘッジとして必要なのですが、「ちょっと2、3日遅れちゃっただけ」なんて軽い話ではありませんので、納期を守ることの重要性を知っておいてください。
(3)出し戻しの指示が少なければ少ないほうが良い
何度も言いますが、クライアントは基本的に忙しい――。
忙しくて時間がないのでSNSサポートに外注しているわけですので、指示にかかる時間や労力は少なければ少ないほど良いのです。
「どうしたら良いでしょうか?」「これで良いでしょうか?」の確認が多ければ多いほど、クライアントは時間や意識を持っていかれます。
できれば最小の指示で望んだ納品物が上がってくることを望んでいます。
SNSサポート副業を始めて間もないころは、不安から確認を多くしてしまいがちです。クライアントの時間を奪わないことが、かなり重要度が高いということを念頭において仕事をしてみてください。
土岐 あい
チームビジネスプロデューサー