希少な「USマイクロキャップ株式ファンド」
連載第1回では、米国超小型株(マイクロキャップ株)投資の優位性について迫った。今回は、ベイビュー・アセット・マネジメント株式会社が2019年に設定した、日本では他に無い、米国超小型株に投資をする「USマイクロキャップ株式ファンド」について詳しく聞いていこう。
「日本には、米国の超小型(時価総額10億ドル未満)へ本格的に投資するファンドは当「USマイクロキャップ株式ファンド」しかないと思います。類似名称の投信はありますが、中身をよく見てみると時価総額10億ドル以上の小型株が主な投資対象で当ファンドとは異なります。当ファンドは、バリュエーション(株価)が割安で今後の成長が期待できる超小型株に長期投資を行います。組入銘柄数は100~150銘柄と、リスクを抑えるべく分散投資をします」
米国株式市場で超小型株は数では圧倒的な存在でありながら、アナリストのカバレッジ数は大型株の10分の1しかなく、アナリストがカバレッジをしてない企業数も多数あり、情報の入手は米国の投資家ですら難しい。つまり、そのような超小型株でポートフォリオを構成する当ファンドは、誰が運用するかが重要となる。
「『USマイクロキャップ株式ファンド』を実質的に運用するのは、米国屈指のマルチ・ブティック型運用会社である『ビクトリー・キャピタル・マネジメント社』です。テキサス州サンアントニオに本社を構え、2023年9月末現在の運用総資産額が約1,535億米ドルになる同社は、過去10年間の運用総資産額の約80%がベンチマークを上回るパフォーマンスを達成し、2022年バロンズ誌『米国運用会社ランキング』において全米第2位です (評価期間1年)。また同社の持ち株会社であるビクトリー・キャピタル・ホールディングス社は、2022年フォーチュン誌『全米急成長企業100社』に、運用会社としては異例となる2年連続でランクインしています。
そのビクトリー・キャピタル・マネジメント社の傘下で『USマイクロキャップ株式ファンド』の運用を担うチームが、『インテグリティー・アセット・マネジメント』です。米国超小型そして中小型株式運用に特化する同チームはオハイオ州クリーブランド郊外という米国の田舎町にオフィスを構え、チーム設立以来同一メンバーで運用しており、2023年に20周年を迎えました」
インテグリティー・アセット・マネジメントは、人口約2万人のロッキー・リバーを拠点として、ニューヨークのような大都市の喧騒に一切煩わされることなく、自分たちのペースで仕事に集中し一貫した長期運用を行っている。その結果、冷静な判断と忍耐強い投資が常に可能となる。
インテグリティ―・アセット・マネジメントは、米国超小型や中小型株への投資を開始して以来、運用する4ファンドのすべてがベンチマークを顕著にアウトパフォームすることで、機関投資家を中心に強固な顧客基盤を確立。さらに、同チームが運用する中型株ファンドが「リフィニティブ・リッパー・ファンド・アワードUS2023」を昨年受賞するなど、米国内で多くのプロ投資家や運用コンサルタントなどから高い評価を獲得している。
「製造業であれば同じ品質の製品を安定して量産することが目標になりますが、運用業ではそれができません。模倣可能なものであれば皆がそれを真似することで収益を得られますが、ファンドでは運用チーム独自の方法で優れたリターンを狙います。したがって、チームメンバー1人1人の能力が重要となり、魅力的な環境の下で腰を据えた同一チームで長く運用し結果を残しているのが『インテグリティー・アセット・マネジメント』の圧倒的な強みです」
いま「USマイクロキャップ株式ファンド」を推す「3つの理由」
ここまで見てきた米国超小型株、そして「USマイクロキャップ株式ファンド」の特長をまとめてみよう。
1.飛躍的な企業価値の拡大が期待される米国超小型株
「超小型企業は米国経済に密着しており、米国外イベントの影響を受けづらく、米国経済成長の恩恵を大きく享受できます。大型株と比較して超小型株は歴史的な割安水準にあり、またとない投資チャンスが到来しています」
2.日本では貴重な米国マイクロキャップ株式ファンド
「日本の公募投信市場においては珍しいアセット・クラスです。超小型企業の情報は得ることが難しいためその道の専門家が優位性を発揮しやすく、優秀な経営陣、割安な株価、そして明確なカタリストに着目することで、知られざる有望企業を発掘します」
3.米国一流の機関投資家や運用コンサルタントから長年に亘り高評価を得る運用チーム
「安定した運用チームによる一貫した投資プロセスと、長期にわたる優れたトラック・レコードにより、米国のプロ投資家の間で幅広い支持を得ています」
今日のS&P500時価総額の約30%をマグニフィセントセブンと呼ばれる7銘柄が占めている。つまり、S&P500に投資するのは特定の上位銘柄に投資をするのと近い状態になり、リスクが偏り過ぎていると言える。
「アマゾンやエヌビディアなどの大型株の対極にあるのが、米国超小型株です。一定程度をポートフォリオに組み込むことで、優れたリスク分散効果を発揮することが期待されます」
日本人投資家にとって欠かせぬ存在である米国株式投資だが、米国マイクロキャップ株式ファンドを採用することで、ポートフォリオをさらに盤石なものにできる。2月27日に開催されるセミナーでは、「USマイクロキャップ株式ファンド」についてその魅力や投資戦略が直接説明される機会となる。