「ワインはハードルが高い…」と考える人は少なくないでしょうが、その要因の1つがコルク栓だとしたらもったいない! 初心者でも簡単に開栓できるグッズは数多くありますし、それらがテーブルに並べば一気に“ワイン通”っぽくもなれるのです。本記事は、Tamy氏の著書『世界一おいしいワインの楽しみ方』(三笠書房)より一部を抜粋し、ワインをより身近に楽しむためのワイングッズの数々を、イラストとともに紹介していきます。
熟成を助けるコルクの役割
コルク樫の樹皮をはいで、加工したものがコルクです。弾力性があり、水に強くほとんど空気を通さないので、ワインの長期保存に適しています。高級ワインほど長期熟成させるため、コルクは長くなるものです。
コルク栓は天然素材であるため、細菌汚染されていることがあり、塩素消毒で化学反応を起こしてコルク臭(ブショネ)の原因となることがごく稀にあります。レストランなどで行うテイスティングは、このコルク臭や劣化がないか、健全なワインなのかを確認するために行う作業です。
コルク栓以外では、コルクのチップを固めた圧縮コルク栓や、シリコンなどで作られた合成栓、最近ではスクリューキャップもよく使われています。これらはコルク臭のリスクがなく、コストが抑えられるのが大きなメリットです。
特にスクリューキャップは、空気を通さず乾燥を気にする必要がない上に、オープナーがなくても簡単に開けられるため、現在世界中のワインで採用されるようになっています。