熟成を助けるコルクの役割

コルク()の樹皮をはいで、加工したものがコルクです。弾力性があり、水に強くほとんど空気を通さないので、ワインの長期保存に適しています。高級ワインほど長期熟成させるため、コルクは長くなるものです。

コルク栓は天然素材であるため、細菌汚染されていることがあり、塩素消毒で化学反応を起こしてコルク臭(ブショネ)の原因となることがごく稀にあります。レストランなどで行うテイスティングは、このコルク臭や劣化がないか、健全なワインなのかを確認するために行う作業です。

「コルク」と一口に言っても、形状・材質はさまざま
一口に「コルク」と言っても、形状・材質はさまざま

コルク栓以外では、コルクのチップを固めた圧縮コルク栓や、シリコンなどで作られた合成栓、最近ではスクリューキャップもよく使われています。これらはコルク臭のリスクがなく、コストが抑えられるのが大きなメリットです。

「スクリューキャップ」や「王冠」が用いられることも
「スクリューキャップ」や「王冠」が用いられることも

特にスクリューキャップは、空気を通さず乾燥を気にする必要がない上に、オープナーがなくても簡単に開けられるため、現在世界中のワインで採用されるようになっています。