「60歳で完全引退」が難しい日本。老後資金を少しでも増やそうと、50代や60代になって投資をはじめるという人も少なくありません。しかし、いざはじめようとしても、いったいなにに投資すればいいのか……そんな悩みを抱えている人へ、『50代 お金の不安がなくなる副業術』(エムディエヌコーポレーション)著者の大杉潤氏が実際に投資している“一押しの銘柄”を紹介します。詳しくみていきましょう。
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筆者が投資している4銘柄を紹介
1|eMAXISSlim米国株S&P500……信託報酬率0.09372%
2|SBI・V・S&P500インデックス……信託報酬率0.0938%
3|ニッセイ外国株式インデックス・ファンド……信託報酬率0.09889%
4|楽天・全米株式インデックス・ファンド……信託報酬率0.132%
この4本の投信は、買う時の手数料がゼロ(ノーロード投信と言います)で、換金する時の手数料もゼロ。保有期間中にかかる手数料のみで、これを信託報酬率と言います。右に表示した信託報酬率は、2023年8月28日時点の料率で、これは時々変更されます。
ニッセイ外国株式インデックス・ファンドと楽天・全米株式インデックス・ファンドは、厳密には米国S&P500以外の銘柄も入っているファンドですが、手数料が低いので注目して投資しています。
この4社は手数料の引き下げ競争をしていて、どこがいちばん低い手数料になるか、時々刻々変動するため、私は4社に分散して投資しています。
財産額という数字で比較すると、どの投資信託が多くの投資資金を集めているかがわかります。その動きも人気のバロメーターなのでチェックしておいた方がいいでしょう。
今のところ、「eMAXISSlim米国株S&P500」がいちばん人気で、三菱UFJ国際投信のeMAXISSlimシリーズの投資信託が「手数料最安値宣言」をしているので、私は注目していて、最も多くの投資資金を配分しています。
この4本が私のお勧めですが、投資は自己責任でお願いします。
そのほか、私は「先進国株式インデックス」「世界株式インデックス」「新興国株式インデックス」「8資産均等型投信」などを少しずつ積立で買っています。
「8資産均等型投信」というのは日本、先進国、新興国のそれぞれ、株式・債券・不動産(リート、新興国はなし)に均等に分散して投資する投資信託です。最もおいしい米国株を薄めまくっている投信なので私はお勧めしませんが、強く推奨するプロがいるので、勉強とチェックのため少しだけ買っています。
結果はやはり米国株S&P500投信に比べ、かなりパフォーマンスが落ちる実績となっています。
大杉 潤
経営コンサルタント/ビジネス書作家/研修講師