「老後のために、もう少ししたら貯金を始めよう」「今月はお金を使い過ぎたから、来月は節約しないと」。より良い生活を送るためのお金の心配は、時にストレスになってしまうこともあります。著者『買わない暮らし。 片づけ、節約、ムダづかい……シンプルに解決する方法』(大和出版)筆子氏が正しいお金との向き合い方について解説します。
手持ちのお金を把握する
かつての私は手持ちのお金の把握ができていなかったので、まずは収支を把握することにしました。何にどれだけお金を使ったか、Googleのスプレッドシートに入力していったところ、記録するだけで、お金の使い方に意識が向くようになりました。
家計管理に関する参考書を2冊購入しました。
『正しい家計管理』(WAVE出版)、『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)という本です。できるだけ初心者向けのものを選んだつもりでした。ともにファイナンシャルプランナーが書いたものです。
まず、『正しい家計管理』を読み始めました。この本の帯には、「これまでの家計管理、市販の家計簿に挫折したすべての人へ」と書いてあります。
この本は、そもそも家計管理を試みたことがない私には、わりと難しく、すぐにはできないことが書いてあり、ハードルが高すぎる気がしました。
しかし、「家計管理の目的は節約ではなく、価値あるものにお金を使えるようになること」という考え方には共鳴したし、「家計は、価値観をお金の流れで表したもの」という話にも納得しました。
「この本に書いてあることは、将来的にできるようになればいい」と考え、コンセプトを確認したあとに、もっと簡単に取り組めそうな、『年収200万円からの貯金生活宣言』を読んでみました。こちらは、わりと平易で、家計管理の方法も、できることは試してみました。
やり方は、自分に合うように少しずつ改良したので、本の指示とは必ずしも同じではありませんが、現在の私のお金の管理方法は、この2冊の本に書いてあった理念がベースになっています。このような本を読んで試行錯誤する気になったのは、物を捨てて思考をクリアにしたおかげです。
筆子
ブロガー