節約を心がけていて、ほしいものの購入を我慢している人はいませんか? お洒落な人が具体的にどんなアイテムにお金をかけているのか、それにお金をかけることでどんなメリットがあるのかみていきましょう。著書『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA)より、ロコリ氏が解説します。
膝の痛みから解放してくれた「救世主」
若い頃から膝が弱く、腫れることが度々ありました。あるときからは膝から不気味な音がするようになり、その度にまともに歩けなくなりました。
水が溜まった状態で、抜くと癖になるということで、散らす治療をずいぶん長いこと続けました。立ち仕事なのでとてもつらかったです。
私が悩んでいるのを見て、「母がここの靴をはいているんだけど、これをはいてから膝の具合がよくなったのよ」と友人が紹介してくれたのが、ドイツのストロバーの靴です。
ところが、この靴がとても高い。当時でも定価で3万〜4万円ほどしました。それでも藁にもすがる気持ちで、百貨店の無金利セール(12回払いまで金利がつかない)で、分割払いで買いました。
はいてみたら最初の1週間はもう痛くて痛くて、泣きながらお店に相談したら、「騙されたと思って1週間はいてみて」というので我慢してはいたところ、1週間経ったら本当に嘘のように楽になりました。膝からしていた不気味な音もしなくなりました。
それ以来、靴はストロバー一択。これをはき出してから膝が痛くなることがまったくなくなった、私にとっては救世主の靴です。後から知ったのですが、百貨店の店員は立ち仕事なので、ストロバーをはいている人が多いようです。疲れ方が全然違うのです。
ストロバーは高価ですが、無金利セールを利用したり、メルカリできれいなものが出ていたら購入したりして、今では10足ほどある靴すべてがストロバーです。
ストロバーは、かかとが減ったら修理できるのはもちろん、ソール全体を取り替えることもできます。1万4千円くらいかかりますが、新しい靴を買うよりも安心だし、この靴のおかげで病院に行かなくてもよくなったので、もうストロバー以外の靴は考えられません。
昔は、せっかく靴を買っても足に合わなくて全然はけなかった、ということがけっこうありました。ストロバーにしてからは、靴であれこれ悩まなくていいのでとても楽です。お高い靴のオーラもあるので、コーディネートがぐっと締まる気もします。これからも浮気せず、ずっとはき続けていくと思います。
ロコリ
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