ショートパンツを年齢に関係なく履く方法

私が洋服のアイテムで1番好きなのはショートパンツ。確か小学校5年生くらいのころ、家族旅行のために母が姉とおそろいのワンピースを手作りしてくれたのですが、私は商店街の洋品店で見たショートパンツのセットが着たくて、泣き喚いて買ってもらった記憶があります(笑)。

大人になってもショートパンツが大好きで、若いころは真夏にショートパンツばっかりはいていました。今は、素足だと血管が浮き出ているのが気になるので、夏ではなく、分厚いタイツと合わせて冬にはくのがお気に入りです。

ジャケットも大好きです。特に、第1ボタンの位置が高い、3つボタンのジャケット。1つボタンや2つボタンは第1ボタンの位置が低く、えりのVの空きが長くなって女性らしい雰囲気になるのですが、3つボタンはちょっとクラシックでカチッとした雰囲気になるのが好きで、10着近くあるジャケットはほとんどが3つボタンです。

昔から、中性的な少年ぽいスタイルを意識していたので、それには3つボタンのジャケットがぴったりなのです。冬、3つボタンジャケットにハーフパンツのコーディネートは、おでかけのときに今でもよくします。

トレンドとまったく関係ないスタイルですが、自分らしくて落ち着きます。口の悪い友人には、「昔の少年が、今はおじさんになったね!」なんていわれますが。

出所:『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA)より抜粋 撮影:林 ひろし
[画像1]中世的なスタイルを意識 出所:『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA)より抜粋
撮影:林 ひろし

チェック、ボーダー、ストライプなど、ラインアイテムの合わせ方

変わらないスタイルといえば、昔から好きなのがライン(線)。とにかくラインが大好きで、ラインを見るとすぐに寄っていくラインフェチです。

線なら、チェックも、ボーダーも、ストライプも好き。脇にラインの入ったパンツなんか見かけたら、すり寄って行ってしまいます。[画像2]に出ているライン入りのポロシャツも、デザインに一目惚れしました。太いストライプのパンツも、意外と何にでも合わせやすくてとても気に入っています。

「ライン、命!」の私でしたが、最近は花柄もいいなあとちょっと気になり始めました。YouTubeで見たパリコレのクリスチャンディオールのショーで、舞台がお花畑のように作ってあってとても素敵だったのです。今、ウクライナで戦争が起こっていますから、平和を祈る意味もあったのかなと思います。

ずっとはっきりしたラインに惹かれていましたが、世の中の空気と自分自身の環境の変化で、今、花の持つ優しさを求める気持ちになっているのかな、なんて思います。

出所:『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA)より抜粋 撮影:林 ひろし
[画像2]ラインをポイントにしたコーディネート 出所:『72歳、好きな服で心が弾む、ひとり暮らし』(KADOKAWA)より抜粋
撮影:林 ひろし