鉄筋コンクリート住宅「パルコン」…住むにも貸すにも“強い”理由
自ら「絶強」を謳う大成建設ハウジングのプレキャスト鉄筋コンクリート住宅「パルコン」。現場打ちのコンクリート住宅と比較した際にも、その強さは際立つ。
「コンクリートは含有水分により強度が変わる素材で、水分が少ないほど耐久性が高まります。一般的な鉄筋コンクリート住宅は建築現場で配筋した型枠の中にコンクリートを流し込むという、いわゆる『現場打ち』という方法で造られますが、コンクリートを水で薄めないと型枠の隅々にまで流し込むことができず、階層毎にコンクリートを型枠の隅々まで行き渡らせるために、水セメント比は60%ほどになります。対してパルコンはコンクリートの配合から養生まで一貫して工場でコンクリートパネルを製造するプレキャストコンクリート方式を採用しています。工場生産だから水分量を少なくすることができ、水セメント比は45%以下。高い強度の高品質のコンクリートパネルこそ、パルコンの強さの秘密です」
工場では現場の状況や天候に左右されず、合理的な環境で計画的に生産を進められるため、精度の高い理想的なコンクリートパネルが出来上がります。このコンクリートパネルは、強固な接合法方法によって現場で効率的に一体化され、強靭な壁式鉄筋コンクリート構造になります。また、現場打ちと比較して短い工期での施工が可能となり、現場周辺の騒音低減や型枠材などの副資材削減による環境負荷低減にも寄与します。
「工場生産と聞くと、どこか“画一的な住まい”というイメージをもたれるかもしれません。しかし、弊社は施主様の要望に合わせて1邸ずつ構造設計を実施しています。建物のお引き渡しの際には、構造計算書と構造図を含む建築確認申請の副本をお渡ししますが、これは長期に渡り資産価値を保全していくための大切な資料となります」
国内低層賃貸住宅は、木造と鉄骨造が9割以上を占めており、残りが鉄筋コンクリート造だといわれている。割合からすると鉄筋コンクリート造は少ないが、コロナ禍を経て、分譲マンションの価格高騰による買い控えからコンクリート賃貸マンションの需要は高まっている。鉄筋コンクリート住宅ならではのメリットが新しいライフスタイルに合致するからだ。
「集合住宅で最もトラブルの元になるのが騒音です。鉄骨造の建物はフロア部分に柔らかい素材を採用するなどして上下の遮音性を高めていますが、横からの騒音は防げません。また木造の建物は重さに耐えられないので、戸境の界壁内に断熱材や遮音材を入れたり、ボードを二重にする等の対策方法となります。いずれにしても高度な遮音は叶わないので、どうしても“音の問題”が入居者の回転や家賃下落に繋がりがちです。それに対して、鉄筋コンクリート住宅が遮音性に優れているのは周知の事実。『おうち時間』が増加した昨今は、遮音性の高い集合住宅で入居待ちの状態が続いています」
また木造住宅に比べ、鉄筋コンクリート住宅は断熱・気密性が非常に高い。室内温度を“記憶する”時間が長いため、夏でも冬でもエアコンで調節した快適な室温が長時間持続。さらにパルコンは外壁と屋根を高性能断熱材で包み、外気温の影響を低減。省エネで地球と財布に優しい住環境を実現する。
「コンクリート住宅のデメリットに『結露』があげられますが、パルコンはエアサイクル型のオリジナル換気システム『タルカス-M』を導入しています。この換気システムは高性能フィルターを通して外気を取り込み各部屋へ供給し、2時間ごとにすべての空気を入れ替えるシステムです。結露防止はもちろん、ハウスダストや花粉、ペットやタバコの匂いまで除去し、いつでも快適な住空間を実現しています」
【展示場】災害に強いコンクリート住宅「パルコン」を見て、触って、感じる
【サロン】新築・リフォームのご相談やパルコンに関するご質問・お打ち合わせ 詳細はコチラ>>>
事例が証明!災害に強い鉄筋コンクリート住宅「パルコン」
日本は地震や暴風雨の脅威に晒され続けている。住宅メーカー各社がその対策に取り組んでいるが、果たしてどこまで信頼してよいものなのか? 一般の消費者には判別しがたい。そのひとつの指針となるのは、過去の事例だろう。
「2011年に東日本大震災が発生した当時、宮城県内の津波浸水地域に83棟のパルコンが建っていましたが、そのすべてが津波に耐え抜き一棟も流失しませんでした。また2016年に熊本地震が発生した際、震度7を2回記録し、壊滅的な被害を受けた益城町に建っていた16棟のパルコンのオーナー全ての方が、震災後も住み続けております。パルコンの想像を絶する強さが証明された事例といえるでしょう」
木造や鉄骨造の建物は、柱や梁といった軸組の構造体のため、横方向から加わる力に対して大きく変形しながら抵抗する。例え倒壊に至らなかったとしても、修復には多額の費用が必要だ。対して耐力壁で建物を支える鉄筋コンクリート構造のパルコンは、床・壁・屋根の面全体に力を分散させつつ、揺れに抵抗。強固な鉄筋の接合技術、入念な地盤・敷地調査を経た基礎構造の威力も相俟って、建物全体の変形を最小限に抑止する。
「パルコンのコンクリートパネル壁は風圧にも強く、その水平体力は木造住宅の20倍に相当します。また屋根は5m超相当の積雪量にもひるまない耐荷重性能を備えていますので、風雨や豪雪といった自然災害にも強さを発揮するでしょう。さらに1,000度の火に2時間以上耐えうる耐火性能も実験で実証済みです。集合住宅の一室で火災が発生した際、隣室との間が外壁と同じコンクリートパネルでしっかり区切られていたため炎が広がらず、リフォームのみで原状回復できたという事例もあります」
鉄筋コンクリート住宅は資産継承の新たな選択肢となる
全2回にわたり紹介してきたように、パルコンにはコンクリート住宅ならではのメリットがしっかりと備わり、デメリットへの対策も万全である。これまでその情報に触れたことがなかった人には、目から鱗だったのではないだろうか。
「大成建設というとゼネコンのイメージが強く、一般住宅を造っていることを知らない方も多くいらっしゃいます。そもそも日本では木造住宅が大半を占め、鉄筋コンクリート住宅が圧倒的に少ないという事情もあるでしょう。ただ南海トラフ地震や首都直下地震など、災害リスクが高まっている昨今、強靭な鉄筋コンクリート住宅への関心は高まっていると感じています。パルコンはみなさまの期待に応えることのできる住宅です」
強さと美しさを備えた「パルコン」。特に収益不動産を次世代に継承したいと考えている人には魅力的に映るだろう。
「相続を見据えて収益不動産を建てる場合、考え方は大きく2つあります。まず『償却期間の短い木造や鉄骨造で建て、相続したらその時々のニーズに合わせて建て直す』というもの。もうひとつが『償却期間の長い鉄筋コンクリート造で建て、安定した収益を生む資産として相続する』というものです。前者のほうが建築コストは安価でしたが、昨今の建築費の上昇により、両者にコスト的な差はなくなってきています。また弊社はコンクリートパネルを工場生産することで、建物の強度に加え、費用面でもメリットを打ち出しています」
鉄筋コンクリート造だからこそ得られる絶対的な安心感は、どんなものにも代え難い。次世代にしっかりと資産を残したいと考えるなら、「パルコン」は最良の選択だといえるだろう。
【展示場】災害に強いコンクリート住宅「パルコン」を見て、触って、感じる
【サロン】新築・リフォームのご相談やパルコンに関するご質問・お打ち合わせ 詳細はコチラ>>>
令和6年能登半島地震により被災されたみなさまへ
令和6年能登半島地震により被害を受けられたみなさまに心よりお見舞い申しあげます。一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。
大成建設ハウジング株式会社