ペッパーくんの現在は?
ペッパーくんは2020年夏から製造を停止していますが、保守サービスは継続して提供されています。「生産停止は一時的なものであり、ビジネスの状況を鑑みて生産再開を検討する」と公式に言及されています。
ペッパーくんは現在、持ち前のコミュニケーション能力を生かして「集客・接客」「介護」「教育」の分野で力を発揮しています。
ペッパーくんがお出迎えしてくれるカフェ
ペッパーくんの名前を冠しているカフェ「Pepper PARLOR」は、ペッパーくんがレセプショニストとして入り口で出迎えてくれます。入口だけでなく店内でも、各席を回って一緒に遊んだり、お客さんを盛り上げてくれる看板ロボットとして活躍しています。
発熱検知を搭載しているので、コロナ禍には感染対策としても力を発揮しました。
ペッパーくんが介護施設でリハビリ指導
介護施設でも活躍しています。介護施設の運営・アプリ開発を手がける株式会社ロゴスが開発した、専用アプリケーションを搭載し、リハビリやレクリエーション指導を行っています。
ペッパーくんはヒト型をしているので、シニア層がレクリエーションとして行うゆるやかな体操や運動を、実際にデモンストレーションして見せることができます。音楽をチョイスして胸元のタブレットから流し、親しみのある声で語りかけながらレクチャーしてくれます。
このように、用途に合わせたアプリを開発し搭載することで、ペッパーくんの活躍の場を広げていくことができます。
教育現場でも活躍!子どもたちに学ぶ楽しさを伝えるペッパーくん
子どもたちのプログラミング教育の教材として、全国の小・中・高等学校で活躍しています。子どもたちにプログラミングの楽しさを伝えるには、自身が入力したコードが、「現実世界にどのような変化をもたらすか?」が焦点となります。
ペッパーくんなら、動き、会話、ディスプレイ表示など120種類以上のブロックを組み合わせて自由に設定することができ、親しみやすく、楽しく学ぶことができます。
まとめ
ヒト型ロボットはわたしたちとよく似た形をしていることで、人間を模した動作ができ親しみをもてます。
一方で、互いにない特徴・能力も持ち合わせているため、よき友人として補い合うことができます。今後ますますロボットと共存し、助け合っていく未来がくるでしょう。
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文/福永 奈津美