2023年1月26日から、全国で「電子処方箋」 の運用が始まりました。医療・薬局業界のデジタル化推進のひとつですが、そもそも電子処方箋とはどのようなものなのでしょうか? また、従来の紙の処方箋とはどのように異なり、私たちの生活にどのような影響をおよぼすのでしょうか? 詳しく解説します。※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。
「アマゾン薬局」の日本進出も後押し…「電子処方箋」運用開始、生活のなにが変わる? (※写真はイメージです/PIXTA)

診療から薬の受け取りまで自宅でできる時代へ

(画像はイメージです/PIXTA)
(画像はイメージです/PIXTA)

 

新型コロナウイルス感染症の流行以降、スマートフォンやパソコンを使った、オンライン診療が広く行われるようになりました。コロナ禍における特例措置だった「初診からのオンライン診療」も今後も継続される見込みで、さらなる普及が予測されます。

 

また、調剤薬局による「オンライン服薬指導」も2020年9月から解禁されています。これによって、薬局に足を運ばなくても、スマートフォンやパソコンの画面越しに薬剤師から服薬指導を受けることが可能になりました。調剤された薬を宅配してもらえば、必要な薬を受け取ることができます。

 

今後は、「オンライン診療」と「オンライン服薬指導」、そして「電子処方箋」を組み合わせることにより、自宅にいながら受診から処方薬の受け取りまで完了できる時代を迎えることになるでしょう。

 

いままで、病院で受診する際の待ち時間、調剤薬局で薬を受け取るまでの長い待ち時間にストレスを感じていた人も多いのではないでしょうか。電子処方箋をはじめとする、医療・薬局DXの流れは、私たち利用者にとって、大きな恩恵になることだけは間違いないといえます。

 

※1:2023年1月23日時点のデータ

https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/kofujokyo.html

 

※2:2023年1月25日時点のデータ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/denshishohousen_taioushisetsu.html

 

※3:出典 毎日新聞

https://mainichi.jp/articles/20230125/k00/00m/020/035000c

 

 

新上幸二

株式会社アクシス

取締役