スマホを使った投資方法には、どんなものがあるのでしょうか? 投資診断士・笹田潔氏が、スマホアプリでできる投資の種類や投資の基礎を解説します。※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。
所要時間はたった10分。スマホでできる「初めての投資」 (※写真はイメージです/PIXTA)

■株式投資

国内・国外を問わず株式に投資する形式です。ポイントは、従来の株取引と異なり少額から購入できることです。これまで「ある程度まとまった金額がないとチャレンジできない」と株式投資を諦めていた人には利用価値が大きいでしょう。ネット系証券会社のアプリが中心で、100円から投資ができる証券会社のアプリや、電子マネーに手数料無料で出金可能なアプリもあります。

 

■FX投資

米ドルやユーロなどの外貨を売買することによって利益を狙う投資方法です。円相場を考慮しながら、円高のときに外貨を購入し、円安になったらその外貨を売却することで利益を得ていきます。また、FX投資ではレバレッジ取引という仕組みも利用することができます。これは少ない自己資金で多くのリターンを得る仕組みで、たとえばレバレッジが20倍に設定されていると、手持ち資金が5万円しかなくても、その20倍である100万円の取引ができるわけです。しかし大きな損失に繋がる恐れもありますので、注意が必要です。

 

■ポイント投資

TポイントやPayPayのボーナスポイントを活用して株式などの運用を行う投資です。アクティブ運用かパッシブ運用を選択するだけで、株式などと連動してポイントを運用してくれます。

 

■不動産投資

アパート経営などの不動産投資ジャンルのアプリもあります。一般的に、不動産投資をする人は他に本業を持っていることが多く、本投資を含めて、本業以外のことにかけられる時間はそう多くないでしょう。不動産投資アプリではアパート経営などにかかる諸々の諸費用を運用会社が完結してくれるので、時間の取れない方にも適しています。

 

■おつり投資

クレジットカードやAmazonなどのECサイトにアプリを登録しておくことで、計算されたおつりを世界中の資産へ投資するアプリがあります。おつりは100円単位・500円単位・1,000円単位などで設定することが可能で、設定金額から自動計算されたおつりが、投資に回る仕組みです。

 

おつり全額までは投資に回したくないという人は、買い物のたびに投資に回すかどうかを選択することもできます。また、月々の上限額も設定できるので、想定以上に投資に回してしまう心配もありません。nanacoやANAマイレージバンクのマイルなど多くの外部ポイントとも提携しているので、有効期限切れになりそうなポイントを投資に回すことも可能です。

 

■仮想通貨投資

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を使って資産運用する方法です。株式投資と同じく、購入する通貨の種類を選んで値上がりしたタイミングで売却して利益を得る手法です。仮想通貨は小数点以下の取引も可能なため、日本の取引交換所が用意した、500円以上の金額を1円単位で投資可能としているアプリがあります。

投資の基礎

(画像はイメージです/PIXTA)
(画像はイメージです/PIXTA)

 

投資商品には様々な種類があります。投資における資産防衛手段は「長期・分散・積立」が基本です。スマホアプリで投資商品を一つ購入したら、自己の資産を運用するために必ず「長期・分散・積立」を意識してください。異なる動きをする複数の投資商品を組み合せて利用することをアセット・アロケーションと言います。アセット・アロケーションを管理するスマホアプリもあります。

 

[図表2]アセット・アロケーションの例

 

プロのトレーダーであってもアセット・アロケーションは必ず意識しています。

 

現預金は物価上昇により実質目減りします。日本人は資産運用に保守的といわれますが、自己資産を現預金だけに集中投下することが逆にリスクを大きくしているということに、お気づきになったのではないでしょうか。