スマホを使った投資方法には、どんなものがあるのでしょうか? 投資診断士・笹田潔氏が、スマホアプリでできる投資の種類や投資の基礎を解説します。※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。
所要時間はたった10分。スマホでできる「初めての投資」 (※写真はイメージです/PIXTA)

スマホアプリで投資するメリット

(画像はイメージです/PIXTA)
(画像はイメージです/PIXTA)

 

スマホアプリで投資を行うメリットは、下記の通りです。

 

■少額投資ができる

スマホの投資アプリには、最低投資金額が数百円に設定されているものもあるので、少額から投資を始めることができます。また、提携ポイントを投資に回せるアプリもあります。

 

■すきま時間投資ができる

いつでも、どこでも投資することが可能です。日々変化する金融商品の動向も、スマホアプリであれば随時チェック可能になります。外出先でもスピーディーに判断し、投資に割ける時間が限られている人でも、すきま時間で投資できることがメリットとして挙げられます。

 

■資産管理が容易

前述の「アセット・アロケーション」という言葉と、金融商品の購入で使われる用語である「ポートフォリオ」とでは、以下のように使い分けられています。

 

一般的に、アセット・アロケーションは「資産クラス(資産の種類や分類)」の配分を決めたものであり、ポートフォリオは、アセット・アロケーションに従って資産クラスごとの「具体的な金融商品」を決めたもののことを言います。ポートフォリオはある程度の知識がないと自分で組むことは難しいとされていますが、スマホアプリではAIによるロボアドバイザー型の投資アプリも存在し、入力した設定に沿って自動でポートフォリオを組むことも可能なのです。

 

前述の通り、投資の基礎として全体のバランスを把握しておくことは非常に重要です。どのような金融商品に投資しているのか一元管理できるアプリも無料で入手可能です。

まとめ

スマホの普及により、保有資産を投資に回すことが容易になりました。ただし、投資商品の運用益を申告し、正しく税金を収めなければならないものがほとんどです。

 

また、リスクとリターンは表裏一体であり、投資は自己責任で行わなくてはなりません。どのアプリや投資商品を選択するにせよ自己の判断で行うこと、最終的に得た利益に関する税金の知識も身につけた上で、ご自身が許容できる範囲の中でチャレンジすることをおすすめします。

 

 

笹田 潔

株式会社BPアレンジメント 代表取締役

1級FP技能士、宅地建物取引主任士、投資診断士

 

大手損害保険会社入社後、17年後に投資銀行へ転職。投資銀行で10年間、新事業会社の立上げを中心とした役割を担う。投資銀行子会社の公会計コンサルティング会社で4年代表取締役として、全国の地方自治体の会計コンサルタントとして活躍。公会計分野の事業およびチャネルを譲り受ける形で独立し、現在に至る。