豪州第3の都市「ブリスベン」の不動産が再評価されているワケ

オーストラリアの「ブリスベン」は、シドニー、メルボルンに次ぐ第3の経済都市です。シドニーとメルボルンの不動産価格は手が届かないくらい上昇しているのに対して、ブリズベンはシドニーより40%程安く、注目を集めています。その理由と都市の特徴を、32年間にわたってオーストラリアで不動産ビジネスを手掛けている株式会社ワイドエステートの砂川盛作代表が解説します。

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オーストラリア第3の都市「ブリスベン」の不動産価格

ブリスベンの街並み(※写真はイメージです/PIXTA)
ブリスベンの街並み(※写真はイメージです/PIXTA)

 

オーストラリアで3番目に大きな経済都市、ブリスベン。クィーズランド州では最大の経済都市で、近隣地域を含めると人口220万人程の市場規模、域内総生産の成長率は3%前後、不動産の取引数は州内において断トツです。不動産の価格上昇率は3%〜5%、実質利回りは3%、と安定した成長を誇る都市圏です。

 

ブリスベンは日本ではあまり知られてない都市名ですが、もしかすると今年の7月ごろには2032年の夏のオリンピックの開催地として選ばれ、一躍有名になるかもしれません。

 

今、この街の不動産が不動産投資家の間で再評価され注目を集めています。

 

その理由は、オーストラリアで最大の経済都市のシドニー、2番目の経済規模を誇るメルボルンの中心市街地の不動産と比較してブリスベンの物件は安価で購入できるからです。言い換えると、投資額の観点で見るとエントリーレベルが低い物件が多いからです。

 

 

オーストラリアの不動産と聞いて真っ先に名前が挙がる都市は、シドニーやメルボルンだと思いますが、なぜでしょうか?

 

簡単に言うと、シドニーやメルボルンは、不動産市場が「投機先」になりやすいからです。一時はチャイナマネーが大量に押し寄せ、シドニー、メルボルンの不動産価格は急激に上昇し、国内の投機家(投資家も含め)も便乗し、一時は上昇率が2桁台となり、シドニーの価格は実態に伴っていないと酷評されました。

 

その後、中国本国における資本流出規制が発動し、そして豪州国内におけるクーリングメジャーの施策がとられ、不動産価格は調整局面を迎えます。

 

意外と思われるかもしれませんが、2017年〜2019年代はオーストラリア全体の不動産価格が下落し、新型コロナ前はようやく調整局面を脱した時期といっても過言ではありませんでした。シドニー、メルボルン不動産市場が投機筋で賑わっていたときブリスベンの不動産市場はどうだったのでしょうか?

 

実は大きな変動はなく、通常通り、つまり堅実な市場のもと価格上昇が見られました。こちらのグラフ図を見ると、シドニーとメルボルンにおける異常な価格の上昇率が、実は「投機筋」による可能性であったことが一目でわかります。

 

 

 

茶色のグラフ線がシドニー、緑色のグラフ線がメルボルンを示しており、2017年をピークにその後2019年にかけて価格が下落しています。

 

一方、ブリスベンの価格推移を示す紫色のグラフ線は大きな変動はなく微増。調整期にあっても、僅かに下がったくらいでその後上昇に転じています。

 

このグラフ図からわかることは、ブリスベンの不動産価格は安定しているものの、投機家にとってあまり旨味のない市場かもしれない、ということです。

 

余談になりますが、オレンジ色のパースは価格調整に歯止めがかからず、一気に下落しています。これには別の問題が内在していました(簡単に言うと、資源ブームに関連した設備投資が一気に冷え込んだことも大きな一因です)。

 

前置きが長くなってしまいましたが、前述のグラフ図のように、過去の価格推移が明らかになるにつれて投資家のマインドもリセットされ、価格変動が高い市場よりも安定した不動産が再評価されているのです。

 

ブリスベンの不動産が注目されているのは、豪州で3番目に大きい経済都市でありながらエントリーレベルが低くて投資額を抑えられ、今後の経済規模の成長によって今後の伸びしろが期待できるからです。要は、健全な市場で資産形成が見込めるということです。

 

さて、気になるブリスベンの不動産価格ですが、2021年3月31日付のデータによると、不動産中央値は、

 

● シドニー:$928,082 (約7,880万円)

● メルボルン:$736,620 (約6,260万円)

● ブリスベン:$548,260(約4,660万円)

 

となり、ブリスベンはシドニーにより40%程、メルボルンより25%程より低い中央値となっています。現在でも、ブリスベン中心市街地には4,000万円台の物件が数多く出回っています。

 

出所:コアロジック社
出所:コアロジック社

 

繰り返しになりますが、ブリスベンはオーストラリアで3番目に大きく、クィーズランド州内においては最大の経済都市において、エントリーレベルが低く、安定した価格上昇、そして家賃収益、そして更なる成長が見込めるブリスベンへの不動産投資は、検討する余地が十分にあります。

 

株式会社ワイドエステート(クィーンズランド州公認不動産業者) 代表

1989年より日系の豪州不動産コンサルティング会社で営業を経験。その後、日系の不動産投資・開発会社の現地取締役に就任。さらに、現地の不動産会社LJH社、JLL社、CBREにてコンサルティング業を続ける。1991~1993年のバブル崩壊を乗り切った経験を持つ。1997年、起業。1999年、株式会社ワイドエステートを設立。居住不動産、収益不動産、店舗・オフィスビル、開発用地の仲介・売買を行う。新規開発物件の日本市場への販売、住宅開発分譲事業、小規模M&A・コンサルティングも手がける他、アーリーラーニング(保育幼稚園)事業買収コンサルティング等も展開。共同経営で保育幼稚園9園のオーナーでもある。オーストラリアにおける不動産ビジネス歴は32年。日本人としては、最も長く不動産業に関わっている。オーストラリア・ゴールドコースト在住歴34年。

著者紹介

連載専門家が語る!「オーストラリア不動産」投資の魅力

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